チベットの核

核ミサイル

アムドのツァイダムにおける核ミサイル発射用地

第9学会」は、71年までに核兵器を製造する準備がすでに整っていた。「第9学会」で最初に製造された一群の核兵器は、アムドの北西部先端にある小ツァイダムと大ツァイダムに位置するツァイダム盆地に輸送されたことが報告されている。ツァイダム盆地は、その海抜の高さと隔離された地理的条件により、中国にとって最も有利な軍備配置用地として知られている。中国は、70年の初頭には、ツァイダム盆地に核ミサイルの配置と DF-4ミサイル発射の用地を完成させている。大ツァイダム用地は、北部チベット(北緯37.50度、東経95.18度)に位置し、ミサイル発射台の近くにあるトンネル内に2つのミサイルが水平に格納され、燃料とオキシダイザー(ロケットの燃料強化剤)が発射台に続く道路に建設された別のトンネル内に貯蔵されている。
複数の関係者からの報告によると、ロシアの CSS—2ミサイルに匹敵する「東風—4」(DF-4)ミサイルの発射用地がツァイダムに建設されたとのことだ。大ツァイダムと、北緯37.26度、東経95.08度に位置する小ツァイダムに配備されたミサイルの射程距離は4,000キロメートル以上に及ぶといわれ、インド亜大陸全土がその範囲内に収まる。

このDF-4ミサイルは、中国にとって最初の大陸間弾道ミサイルである。70年代にその射程距離は4,000キロメートルから7,000キロメートルに拡張され、チベット高原に現在配備されている改造版ミサイルは、モスクワはもちろんのこと、当時のソビエト連邦全土に到達する威力を持っていた。

北チベットの小ツァイダム用地は、大ツァイダム配置用地および発射用地と同様に組織されていると推測される。ミサイルは、71年に、チベット高原のこれらの用地へ移動された。ワシントンにあるインターナショナル・キャンペーン・フォア・チベットの外交筋によると、核ミサイルは小ツァイダムに配備され、緊急時にのみ大ツァイダムに輸送される、とのことである。


チベット亡命政権情報・国際関係省環境開発部(EDD)発行
「グリーンチベット」1998年ニュースレターより

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