チベット高原のほとんどの有毒物質処理場には、(仮にあったとしても) 最低限の安全基準しか存在しない。チベット高原のいたるところで投棄されている有害な放射性汚染物質は、国境をはるかに越えたところにまでその影響を及ぼしている。というのも、チベット高原はアジアにある十に及ぶ河川系の源であり、相互依存する広大な環境地帯がその中に含まれているからだ。このことは、高原のどこかで発生した天候上、気候上の異変は、他の地帯へと広がることを意味している。
チベット亡命政権情報・国際関係省環境開発部(EDD)発行
「グリーンチベット」1998年ニュースレターより