チベットの人権問題

⑤拘束後に行方不明:ゲンドゥン・チューキ・ニマ少年の事例


第11世パンチェン・ラマ、ゲンドゥン・チューキ・ニマ少年


中国当局は、チベット人でダライ・ラマ法王への帰依を表明する者、チベットの文化や言語の権利を主張する者、中国の政策に対する意見を表明する者、個人の見解を表現しようとする者を逮捕、拘束し、消息不明になるケースが続いている。2008年3月から、わかっているだけでも730人の良心の受刑者が今も拘束されている。

1995年5月14日、ダライ・ラマ法王はパンチェン・ラマ10世の転生として、6歳のゲンドゥン・チューキ・ニマ少年を認定した。

1995年5月17日、中国当局は少年を拉致し、少年は世界最年少の良心の受刑者となった。その後の消息はわかっていない。中国政府は少年のかわりに同じ年齢の男の子をパンチェン・ラマに選定した。

2011年4月8日、国連人権委員会の強制的・非自発的失踪に関する作業部会は、1995年に当時6歳のゲンドゥン・チューキ・ニマ少年が消息不明になったことを公表した。中国当局は少年を勾引したことを認めた。

中国当局はこれまで少年の消息についての情報公開を拒否している。国連拷問禁止委員会、国連子どもの人権委員会などの多くの機関や言論・表現の自由に関する特別報告書はこれまで、パンチェン・ラマの消息の公表を求めている。

行方不明から今年で23年を迎える。


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