シキョン(主席大臣)

中央チベット政権(CTA)ペンパ・ツェリン主席大臣プロフィール

ぺンパ・ツェリン主席大臣は.、2021年5月27日、中央チベット政権およびチベット人の主席大臣に就任した。就任式典にはダライ・ラマ法王がオンライン出席し、祝福した。

1963年生まれのペンパ・ツェリン主席大臣は、南インドのバイラクッペにあるルクサム・サムドゥプリン・チベット人居住区で育ち、セントラル・チベット・スクールで高等教育を受けた後、1985年から1988年にかけて、チェンナイのマドラス・クリスチャン・カレッジ(MCC)で経済学の学士号を取得した。

主席大臣の大学在学中、チベットの首都ラサでは、中国政府の不当な政策に反対し、大規模なデモが頻発していた。まさにこの時期に、主席大臣はチベットの自由化運動に身を投じ、チベット人の苦しみやチベット国内での抑圧を訴える連帯運動を開始した。大学卒業後は、非政府組織や様々なチベットの政治活動を通じて、様々な役職を歴任し、チベットの大義とチベットの人々のために精力的に活動した。

1996年、ドメイ選挙区からチベット亡命議会の議員に選出されると、チベット議会の一員としてすべてのチベット人を代表し、ダライ・ラマ法王の提唱する互恵的な中道アプローチに基づいて、チベット問題の解決に全力で取り組んだ。また、経済学の知識を活かし、国会の予算見積もり委員会にも何度も参加した。

2001年にはチベット議会議員に再び選出され、ニューデリーにあるチベット議会政策調査センター(TPPRC;Tibetan Parliamentary and Policy Research Center)の事務局長としてインド首脳部と直接交渉し、「チベットのためのインド議会超党派フォーラム(APIPFT)」の再結成を実現した。

2008年、3期目のチベット議会議員に当選後、ペンパ・ツェリン主席大臣は第14代チベット亡命議会の名誉議長に選出され、2011年の4期目となる第15代チベット議会において、賛成多数で正式に議長に就任した。

チベット議会議員としての20年間にわたる活動で、ペンパ・ツェリン主席大臣は、チベット自由化運動を活性化させる多様な取り組みを監督した。チベット人に民主主義の原則を根付かせることから、ワークショップやセミナーを通じてチベットの若者の意識向上を図ることまで、チベット人の代表として、チベット自由化運動に内外の支持を集め、その外交関係を強化すべく全身全霊の取り組みを重ねた。

2016年8月から2017年11月まで、ペンパ・ツェリン主席大臣はワシントンDCのダライ・ラマ法王アメリカ代表部事務所代表を務め、アメリカ政府により積極的なチベット支援を求めるその真摯な取り組みが、チベットの大義のために多くの人を動かした。また代表在任中には北米在住華僑の知識人や民主活動家を招きチベット問題を討議するフォーラムを数多くを主宰した。

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