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臓器狩りに関する公聴会にアリヤ代表が出席―衆議院議員会館

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スタッフレポーター
2022年11月28日

講演を行うアリヤ・ツェワン・ギャルポ代表(写真:THJ)

東京 ― ダライ・ラマ法王日本・東アジア代表部事務所のアリヤ・ツェワン・ギャルポ代表は、今日、衆議院議員会館会議室において、カナダ在住の国際人権弁護士デービッド・マタス氏による「中国および中国占領地における血まみれの臓器狩り」の公聴会に出席し、講演を行った。

『Bloody Harvest: The Killing of Falun Gong for Their Organs(日本語仮題:血まみれの収穫―大法輪功の臓器殺害)』の共著者で、2010年のノーベル平和賞候補にも挙げられたデービッド・マタス氏は、中国共産党政権が当初は法輪功学習者を、後にウイグル族やその他の少数民族に行っている臓器狩りについて発表を行い、国際社会がこうした独裁政権による凶悪犯罪に沈黙し続ければ、反体制派や“良心の囚人”からの臓器強制摘出は続くと警鐘を鳴らした。

※“良心の囚人”とは、暴力を用いていないにもかかわらず、信念や信仰、人種、発言内容、あるいは性的指向を理由として囚われている人びと

本公聴会とトークイベントは、中国政府による臓器狩り犯罪の阻止と啓発に取り組むNGO「中国における臓器移植を考える会(Stop Medical Genocide)」と日本ウイグル協会が主催した。公聴会には約10名の日本の国会議員および地方議員が参加し、懸念を表明。共産党政権による人道に対する重大な犯罪を非難した。また、中国および占領地で血なまぐさい犯罪を続ける中国を告発し、阻止するために活動するあらゆるNGOとの連帯を表明した。

アリヤ代表は、中国における臓器狩りに関する発表を行ったデービッド・マタス氏と主催者に謝辞を述べるとともに、国民と占領地の人々に対して中国が犯し続けている血なまぐさい犯罪を非難した。続いて、拘束中のチベット人政治犯の死亡と失踪が増加するなか、中国当局が遺体の引き渡しを拒否していることはチベットでも臓器狩りが横行していることを明示していると述べた。

また、アリヤ代表は、ここ数年チベットで行われている大規模なDNAデータ収集に関するヒューマン・ライツ・ウォッチの最近の報告について参加者に説明した。報告によると、この収集活動はチベット人を草の根レベルで管理し、常に監視されているという恐怖を人々に植え付けることを目的としており、蓄積されたDNA情報は、適合基準に合致するドナー候補者を特定し、その人物を冤罪で拘束するために使用される恐れが高まっている。

日本ウイグル協会理事のハリマト・ローズ氏、世界南モンゴル会議議長のショブチョード・テムチルト氏は、中国による残虐行為や各地域で行われている血生臭い臓器狩りについて講演を行った。NPO法人日本法輪大法学会会長の稲垣兼太郎氏は、法輪功の会員が長年どのように苦しんできたか、また、習近平氏の在任期間に弾圧がさらに強まっていることを語り、習氏が三期目を確保したことでアジアと世界は今後、厳しく困難な時代を迎えることになると警鐘を鳴らした。

公聴会には、日本の国会議員、知識人、人権活動家、NGO、マスコミ関係者が参加した。アリヤ代表は国会議員やマスコミ関係者と交流し、チベットに関する書籍や情報を配布した。同行者は、ダライ・ラマ法王日本・東アジア代表部事務所のツェラ。

―ダライ・ラマ法王日本・東アジア代表部事務所による報告

デービッド・マタス氏、日本人議員、講演者、主催者(写真:THJ)
中国による臓器狩りの公聴会の様子(写真:THJ)
アリヤ代表と市議会議員の小坪慎也氏、丸山治章氏(写真:THJ)
アリヤ代表と市議会議員の小坪慎也氏、丸山治章氏(写真:THJ)

(翻訳:Y.K)