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中国当局、公共の場で祈ったチベット人5人を拷問、1人を死亡させた疑い

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2022年9月22日
スタッフリポーター

ネパールのカトマンズで、チベットの精神的指導者ダライ・ラマの80歳誕生日を祝うために企画された行事で、祈りの香を捧げる女性(2015年7月6日)。

サンギャル・クンチョク(RFA/ Radio Free Asiaチベット担当)

チベットの中国当局が、公共の場で香を焚いて祈ったとして、5人のチベット人を逮捕、拷問し、うち1人を死亡させたことが亡命中のチベット人2人からRFAに情報が入った。

8月24日、中国北西部四川省セルタ県(中国名:色達県)で、チュグダル氏、ゲロ氏、ツェド氏、バモ氏、コリ氏の5人のチベット人が、亡命中のチベットの精神指導者ダライ・ラマの長寿を祈り、香を焚いた。警察はその直後に彼らを逮捕したが、情報筋によると、そうした宗教活動はいかなる法律にも違反しておらず、RFAも、いかなる罪状も確認できていない。

ある亡命チベット人(安全上の理由から匿名とする)が、RFAチベット・サービスに語ったところによると、「逮捕されたチベット人は、その地域の地元のチベット人から宗教活動の指導者に任命されていた」とのこと。

情報筋によれば、「セルタ(色達)とゴロク(果洛)では、中国政府による宗教的締め付けが強まっており、チベット人は自宅前に祈りの旗を掲げることさえ許されておらず、また、サンソル(焼香の儀式)を行うことも認めていません。それが環境に有害であるからとの理由です。」

チュグダルは、カンゼ(ガンズー/甘孜)チベット自治州の刑務所で死亡し、他の4人は同刑務所で拘留されたままであると、別の亡命チベット人(自由に話すために匿名希望)はRFAに語った。

「チュグダルは52歳でした。両親の中で彼は生きています。中国警察は、彼を拷問して死なせたことを否定し続けています。」と、別の情報源は証言している。

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オリジナル記事


(翻訳:石田 一規)