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ンガバ自治州のチベット人学校が中国語教育を押しつけられ、学生ら抗議

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(2014年11月5日)

 

ダラムサラ:中国の教育当局が、チベット遊牧民学校の教育言語をチベット語から中国語に変えるよう要求したことを受けて、チベット東部ンガバ地域のDzoegeyで幾つかのチベット遊牧民学校の学生らがスローガンを掲げ、強く抗議した。

抗議は、10月29日、地方中国教育委員会が立ち上げたワークショップの間行われた。そのワークショップは、中国当局がチベット人学校の教育制度に介入する目的のものであった。

ワークショップでは、(中国四川省に併合された)ンガバ自治州のBarkham、Chuchen、Sungchu、Ngaba、Dzoege、Khyungchu、Dzamthangから集まったチベット人学校の学生130人超が出席した。

ンガバ教育委員長のZhang Tianke氏は、ワークショップの閉会の辞で、中国語により焦点を当てることが、よりよい人生の機会を得るのに役立つとしてチベット人学生に推奨した。Tiankeは、チベット遊牧民学校の教育言語をチベット語から中国語に変えるよう提案した。

また、Tiankeは、中国語を学ぶことが有名な大学に入学するカギとなると説明し、チベット語を通じて学ぶことが生活範囲を狭めるとチベット語の追求を思いとどまらせようとした。

ワークショップに出席したチベット人学生は、中国当局の声明に抗議し、Tiankeの提案がチベット語に対する差別だとした。学生らは、チベット語での学習を通じて平等な教育の機会が得られるように要求し、全ての民族に民主的権利を与えるよう求めた。

この抗議のニュースは、後に中国のソーシャルメディアのサイトで瞬く間に広まった。抗議に参加したチベット人学生の一人がオンラインのサイトで、次のように書き込みし、表明した。「中国当局の声明はチベットの現実に全く根差しておらず、中国憲法に表記されている少数民族の基本的人権に反している。」

チベット人学生の抗議には、地元のチベット人大衆が加わった。


(翻訳:今枝友里)