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ロブサン・センゲ主席、安倍首相のチベット支援に謝意を示す

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2020年8月29日

昨日、在任期間歴代最長の内閣総理大臣、安倍晋三氏は健康上の理由による辞任を発表した。チベット人は同氏の治療の成功とご快癒を祈念している。

安倍晋三首相とチベット中央政権ロプサン・センゲ主席大臣(写真2012年4月)

日本とチベットは仏教信仰を共通項とし、20世紀初頭のダライ・ラマ13世の時代より歴史的に緊密な関係を構築してきた。また日本政府と日本人はチベットの仏教、文化、言語に真摯な関心を払ってきた。

ダライ・ラマ法王は1968年に初来日。日本は中国によるチベット侵攻、インド亡命以降、法王が訪問した初めての外国だった。以後、ダライ・ラマ法王は毎年のように訪日。それに伴い、日本におけるチベット文化、チベット仏教に対する関心も高まることとなった。

一方、チベットの自由と人権の回復、真の自治の実現を目的とした、中国政府とダライ・ラマ法王代表団による中道政策に基づく結果志向の対話に対しても、日本は明確な支持を示してきた。

安倍晋三氏は93名の国会議員が参加する超党派の日本チベット国会議員連盟の結成に自民党総裁として多大な寄与をされた。これはチベット支援議員グループとして世界最大のものである。チベット議連とチベット中央政権の指導者であるロブサン・センゲ主席は、その来日に際し2012年、2016年、2017年、2018年、2019年に面会を実現している。

2019年、超党派チベット議連は、ロブサン・センゲ主席の来日に際して中華人民共和国憲法の枠内でのチベット人の真の自治を目指す中道政策を支持する声明を発表した。このなかでチベット議連はチベット独自の文化、教育、言語、宗教の自由を抑圧する中国政府を強く糾弾している。

「チベット人を代表し、安倍晋三氏の治療の成功と速やかなご快癒をお祈り申しあげます。また首相在任中、対話を通じたチベット問題の解決に一貫した支持をいただいたことに深く感謝申し上げます」、とセンゲ主席は述べた。


(翻訳:吉田明子)