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チベット遊牧民の英知が尊重されるべき:チベット環境学者

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2015年12月3日
パリ、フランス
パリで行われている気候変動サミットに出席している環境学者ザムラ・テンパ・ギャルツェン氏は、世界と中国政府に対して、先住民族とチベット遊牧民の環境保全の該博な英知を尊重するように力説しました。COP21市民社会会場で最大規模ののネルソン・マンデラ ホールで行われた「気候変動に対処するための先住民族の見解」パネルにお

いて、テンパ・ギャルツェン氏は先住民族コミュニティーからのスピーカーと共に講演を行いました。この講演には300人以上の代表者や環境問題専門家が参加しました。

彼は、チベット高原が世界の屋根として、(北極と南極に次ぐ氷河の埋蔵量を有する)第3極として、そしてアジアの淡水供給源として、グローバルな重要性があることを強調し演説を始めました。そして彼は、チベットは古くからの文化と自然の調和の中で繁栄する地球上で最も美しい高原であるとし、チベットの遊牧民の英知と彼らの存続可能な生活についても話しました。 しかしながら、彼はチベットの土地と人々が共に現在、気候変動と抑圧的な中国政府の政策からの痛烈な脅威に直面しているという懸念を表しました。

更に、彼は中国政府によってチベットの遊牧民が、なんの選択権も与えられず協議もなくして、伝統的な生活から引き離されたことについても加えて言及しました。彼は、地域社会の伝統的そして文化的な英知を尊重する必要性を真剣に強調し、演説を締めくくりました。

 

 

 

 


(翻訳:ガン・キー)