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チベットのツォングン地区で約80名のチベット人僧侶が僧院から強制退去させられる

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2021年11月11日
インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサラ
スタッフレポーター

ジャックユン僧院

チベット・タイムズによると、中国当局はチベットのツォングン地区(中国名:青海省)の2つの僧院から約80名のチベット人僧侶を強制的に追放した。

報告によると、2021年10月21日と22日に青海省巴燕(バヤン)地区(中国名:化隆)にあるジャックユン僧院の30名の僧侶とディツァ僧院の50名の僧侶が、警察の強制捜査によって追放され、それぞれの家へ送り返された。

中国当局は、僧院が法令に違反していると非難している。それは、18歳未満の子供が僧侶になるために僧院に入ることを禁止したもので、彼らはかわりに学校へ行くべきだと主張する。

中国当局は、追放された僧侶に今後僧衣を着ることをやめ、学校に通うこともやめるよう指示したという。

また、チベットの他の僧院にでも同様の追放活動を行い続けており、僧院で学ぶ僧侶の数を減らしている。

チベット仏教の僧院と研究所は、チベット仏教や文化、そしてアイデンティティの象徴であるだけでなく、それ以上に、何世紀にもわたってチベット仏教が保存され繁栄してきた場所である。力づくで僧院から僧侶を追い出すことで、中国当局は、彼らの宗教と信念の自由を意図的に否定し、チベット仏教や文化的知識を若い世代へ継承することを妨害している。

これは、中国がチベット仏教を破壊していることを示しており、今後、僧院では僧侶や尼僧が不足することが予想される。

‐国連・EU・人権デスク


`(翻訳:のぶこ)