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ダライ・ラマ法王の4つの主要な使命に関する120の講演会:DIIRイニシアチブ

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2020年11月29日

ダライ・ラマ法王は今年85歳になり、第15代カシャックが率いる中央チベット政権は2020-21年を「ダライ・ラマ法王への感謝の年」として奉納しました。これはすべての生きとし生ける物の幸福に費やし、献身し続けているダライ・ラマ法王の85年の栄光を祝うものです。

世界中での平和と調和の促進から、世界的な紛争の唯一の現実的な解決策として非暴力の精力的な支持まで、ダライ・ラマ法王は愛、平和、慈悲の世界的な灯台であり大使でありつづけています。

チベットの人々にとって、ダライ・ラマ法王は慈悲の象徴である観音菩薩の化身であります。 1950年から2011年まで、60年以上にわたり、法王はチベットの人々を政治的および精神的に導き、非暴力と慈悲の純粋な力を通じて、中国によるチベット占領に世界的な注目を集めることに成功しました。 2011年に選出されたチベットの指導者に政治的権威が完全に委譲された後も、法王はチベットの人々の日々の生活を導く道徳的な羅針盤と良心でありつづけています。

したがってこの一年にわたる祝賀は、ダライ・ラマ法王の卓越した貢献と成果を強調するためのチベット人による評価と集団的な感謝の表明です。

Covid-19のパンデミックによって引き起こされた不測の事態にもかかわらず、カシャック(中央チベット政権の内閣)は「ダライ・ラマ法王への感謝の年」という旗印のもと、ダライ・ラマ法王の生涯と今なお展開している遺産を祝うために、世界中で数多くのプログラムと活動を展開しています。

この一年にわたる祝賀の一環として、中央チベット当局の情報国際関係局(DIIR)は、すなわちダライ・ラマ法王の4つの主要な使命に関する1週間にわたる講演会を開催しています。

  • 人間的価値観の促進
  • 異なる宗教間の調和の促進
  • チベット文化と環境の保護
  • 古代インドのナーランダの伝統の復興

これらの4つの使命は、若い世代に希望を染みこませることによって、より平和で寛容で理性ある世界を創造するという法王の生涯にわたる信念と努力を反映しています。

12月4日から始まる1週間にわたる講演会には、少なくとも15の言語の19か国120人の演説者が参加します。

日本からは5人の著名な仏教学者と教授、ダライ・ラマ法王の主要な日本人翻訳者であるマリア・リンチェン氏が講演を行います。演説者は真言宗管長の松長有慶師、東京工業大学教養学部長上田紀行教授、早稲田大学教育学部文学博士石濱裕美子教授、中村元東方研究所研究員・大学講師の吉村均教授。松長有慶師は、世界の宗教的伝統の中の調和を促進するダライ・ラマ法王の使命について講演します。上田紀行教授は、慈悲、許し、寛容、満足、自己規律などの人間的価値を促進する法王の使命に触れる予定です。早稲田大学の石濱裕美子教授は、チベットの言語と文化を保持し、チベットの自然環境を保護するという法王の使命について講演します。中村元東方研究所の吉村均教授は、今日の若いインド人の間で古代インドのナーランダの伝統と知識の価値に対する認識を復興させるという法王の使命について話します。ダライ・ラマ法王の日本語翻訳者であるマリア・リンチェン氏が、法王の4つの使命の本質について全体的に紹介します。日本人の学者らの講演の録画は12月7日、日本時間は午後3時からチベットテレビ公式サイトとフェイスブックで配信する予定です。

講演会はロブサン・サンゲ博士主席大臣による開会の挨拶と、ダライ・ラマ法王事務局の宗教書記官であるヤンテン・リンポチェによる4つの使命についての紹介の挨拶から始まります。続いて、チベット語、ヒンディー語、英語の基調講演者のパネルが続きます。主な講演者には、CTAのカロンズ、高名な仏教学者、教授、仏教研究所の長達が含まれます。さまざまなチベットの精神的伝統の長達による演説も講演会で取り上げられます。

講演会は、12月4日から10日までチベットTVで放送され、1日7〜8枚のパネルで、最大21人の演説者が出演します


(翻訳:伊達美佳)