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ダライ・ラマ法王がイタリア訪問、 中国はイタリアに警告

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(2007年12月6日 AFP)

【北京】6日(木)、チベットの精神的指導者ダライ・ラマ法王がイタリアを訪問した。これを受けて、中国はイタリアに警告を発した。

空港関係者が語ったところでは、5日(水)、ダライ・ラマ法王は11日間のイタリア滞在のためミラノ空港に降り立った。法王は今回の滞在中、弁護士らを対象にした講演などを行う。

中国の外務大臣Qin Gang氏は、今回のダライ・ラマ法王イタリア訪問について聞かれ、「関係諸国には、二国間の友好関係にもとづく立場でものごとを進め、・・・分裂主義活動家の集団に施設を提供しないように願う」と答えた。

チベット仏教の指導者は、イタリア国会議事堂の大ホールには現れないものの、議事堂内の一室に姿を見せる予定であると下院議会議長Fausto Betinotti氏は語る。

9月にダライ・ラマ法王とドイツのメルケル首相が、首相の執務室で会談したことで、ドイツと中国間に深刻な外交問題が生じている。
この会見以降、中国は、12月に予定されていたドイツ財務大臣のPeer Steinbruck氏の北京訪問をはじめ、一連の高官レベルでの外交会談をキャンセルした。

先週、イタリア北部の政治家Davide Gariglio氏がAFPに語ったところでは、中国はすでに今回の法王のイタリア訪問に対して非難を表明しているという。
「中国は、非公式ながら、中国の外務大臣を通して、不快感を我々に伝えてきています。しかし我々は、こうした中国の反応は、ダライ・ラマ法王が外国を訪問するたびに中国がみせるおきまりの反応にすぎないと解釈しています」と続けた。