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ダライ・ラマ法王、バイデン大統領を祝福

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2021年1月21日
インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサラ

ダライ・ラマ法王は今朝、ジョー・バイデン大統領に書簡を送り、第46代アメリカ合衆国大統領就任を心から祝福された。書簡のなかで、法王は次のように述べられた。

「この地球が直面している生態学上の危機を深く危惧する者として、私は、貴殿が気候変動問題を最優先事項として取り上げ、米国が温暖化対策の国際的な枠組みである『パリ協定』に復帰することを大変嬉しく思っています。地球温暖化は、世界全体と人類の生存を脅かす緊急の問題であるからです」

「私はまた、アメリカ合衆国の向上に向けた貴殿の他の政策にも称賛を送りたいと思います。私は長年にわたって、自由、民主主義、信仰の自由、法の支配の砦として、貴殿の偉大な国を心から称えてきました。全世界が、米国の民主的な展望や指導力に期待を寄せています。このような困難な時代において、飢えや病、暴力に苦しんでいる人々が救いを見いだすことができるような、より平和な世界の構築に貴殿が貢献されることを私は確信しています。こうした問題もまた、緊急の対応を要しているからです」

「再びこの場をお借りして、貴殿の長年にわたるチベット人への支援に対し、チベット人を代表して感謝の意を表明したいと思います。平和と非暴力と慈悲の文化であるチベットの古代仏教文化の保護に取り組むなかで、アメリカ国民と指導者の皆様からの友情と励ましを享受してきたことは、われわれチベット人にとって実に幸運なことでした」

法王は、次のように書簡を結ばれた。
「貴殿があらゆる困難を乗り越えて、すべてのアメリカ国民の期待に応え、より平和で調和のある社会がもたらされるよう祈念しています」