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オバマ大統領が全米祈祷朝食会でダライ・ラマ法王と面会

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(2015年2月6日)

 

ダラムサラ:バラク・オバマ米大統領は昨日、ワシントンDCで催された全米祈祷朝食会にダライ・ラマ法王を迎え、全人類の自由と尊厳のために立ち上がる力を世界に与える存在であると紹介した。

オバマ大統領は同朝食会のスピーチで次のように述べた。

「私の親友であるダライ・ラマ法王を厚く歓迎します。慈悲心を実践することの意味を自らの行動で示し、全人類の自由と尊厳のために声を上げる力を我々に下さる方です。これまでにも、何度もホワイトハウスにお迎えしていますが、本日、ここに我々と同席して下さることを大変うれしく思います。

ダライ・ラマ法王をNASCAR(全米自動車競争協会)と同じ部屋にお招きする機会は、めったにないと思います(笑)。今回が初めてでしょう。しかし、神は不思議なはからいをされるものです」

チベットの政治指導者ロブサン・センゲ主席は、オバマ大統領のスピーチを受けて、次のように述べた。「オバマ大統領がダライ・ラマ法王への手厚く歓迎して下さることに、大変感謝しております。法王は、世界の各宗教や、非宗教の倫理観の中に、調和を促す活動を続けておられますが、この活動は必ず全人類に良い影響をもたらすと、私たちは信じています。この朝食会は、米国政府と米国民が、自由と民主主義を尊重していることを体現したものです」

ホワイトハウスのブログの中には次のように記載されている。「毎年一度開催する、この朝食会には、ドワイト・D・アイゼンハワー大統領以降、歴代の大統領全員が出席しており、今回のオバマ大統領の出席は70回目にあたる。さらに今回は、ダライ・ラマが出席し、大統領が『慈悲心を実践することの意味を自らの行動で示し、全人類の自由と尊厳のために立ち上がる力を世界に与える存在である』と称えた」

オバマ大統領とダライ・ラマ法王はこれまでにも、2010年、2011年、2014年の三度にわたって面会している。

オバマ大統領は2014年にホワイトハウスでダライ・ラマ法王と面会し、チベット独自の宗教、文化、言語の保護を支持することを繰り返し述べた。また、ダライ・ラマ法王の中道アプローチを支持を表明し、中国政府は法王との条件を設けない建設的な対話に応じるべきだとも述べた。


(翻訳:植林秀美)