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【イベントレポート】チベットフェスティバル・オンライン ゴールデンウィーク 日本から世界へ、たくさんのありがとう

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2021年5月5日
日本、東京

 

5月2日~5日のゴールデンウィーク連休にあわせ、オンラインで4日間にわたりチベットフェスティバルが開催されました。チベットハウス・ジャパン主催のこのイベントには、在日チベット人や日本人が参加しました。

 

ダライ・ラマ法王日本代表部事務所代表のアリヤ氏は、フェスティバル開催の冒頭にて、「このフェスティバルの目的は、チベットの豊かな文化、宗教そして歴史を称え、日本政府と日本国民、支援者や協賛企業・団体による揺るぎないご支援に対する深い感謝の意を表すことにあります。」と挨拶しました。

さらに、アリヤ氏は、このフェスティバルは、チベット人と日本人が相互に豊かな文化を共有する機会を提供し、結果として精神的そして文化的な絆を強めると述べました。

フェスティバル初日は、チベット舞台芸術研究所の元アーティストのゲニェン・テンジン(Genyen Tenzin)とテンジン・クンサン(Tenzin Kunsang)、アメリカ在住のツェリン・バワ(Tsering Bawa)とツェリン・ユドン(Tsering Youdon)、韓国のカラグ・ペンパ(Kharag Penpa)、オーストラリアのテンジン・チョギャル(Tenzin Choegyal)そして、スイスからはロテン・ナムリン(Loten Namling)、そしてなどの面々による伝統音楽、現代音楽そして舞踏パフォーマンスでスタートを切りました。また、日本人アーティストの野田潤(のだ めぐみ)も登場し、ダニェン(三味線に似たチベットの弦楽器)でチベット歌謡の弾き語りを披露しました。(敬称略)

 

2日目は、東京のチベット仏教普及協会のクンチョク・シタル師が砂曼荼羅とその目的と意義について講演しました。講演の後、質疑応答が行われました。また、午後からのセッションでは、チベットハウスジャパン職員のロブサン氏とジグメ氏が、テントゥック、パク、そしてバター茶などのチベット料理を紹介しました。

3日目は、高野山大学でチベット語と仏教を教えているゲシェー・テンジン・ウセル師による、仏教の瞑想とその実践法の紹介に関する講演で始まりました。午後には、ダラムサラのチベット子供村(TCV)、ムスーリ(Mussoorie)のチベット難民寄宿学校(Tibetan Homes Foundation)、タワン(Tawang)のマンジュシュリ(Manjushree)孤児院の里子からのビデオメッセージ動画が上演され、日本の里親と協賛者の寛大で揺るぎない教育支援に感謝の意が表されました。

フェスティバルの4日目は、アリヤ氏が、チベットの宗教、文化及び歴史について講演しました。アリヤ氏は、チベットハウスのメンバーによる提案を受け、チベットの宗教と文化に関する9つのポイントについて講話しました。

アリヤ代表は、1998年にエモリー大学とダライ・ラマ法王の学術的な連携により始まった社会的、感情的、倫理的学習(SEEラーニング)の重要性についても話しました。SEEラーニングは、幼稚園から高校までの教育及び高等教育、専門教育において活用できる社会的、感情的、倫理的能力を育成するための包括的な枠組みを教育者に提供するものです。

フェスティバルは、ブルージーンズとフェイスブックを通じて配信されました。多くの方々はフェイスブックで参加しました。

メッセージの中でこのフェスティバルについて、チベット文化と仏教を学ぶ貴重な機会、など日本の参加者からさまざまに感想が届きました。さらに、ゴールデンウィーク連休中に、新型コロナウィルス感染拡大状況を踏まえて外出が制限される中、オンラインによる素晴らしいイベントを開催したチベットハウスに感謝するコメントも寄せられました。また、参加者一部のからは、瞑想と呼吸法に関する講演は、日常生活で実践するのに非常に役立つとの感想も寄せられました。