(2016年11月15日 法王庁)
ダライ・ラマ法王は15日午後、関空発のスターフライヤー便で羽田空港へ移動された。機内では、機長が「Ladies and gentlemen, Tashidelek(タシデレ)」とチベット語のあいさつを交える心遣いも。羽田空港では、女性職員が、歓迎のチベット国旗を掲げて法王を出迎えた。
関西空港に向かう途中、昼食を取られたホテルのレストランで料理の美味しさを賞賛され、料理長とともに記念写真に収まる法王。「このホテルにはどんな人が泊まるのですか」と尋ねられ、「このホテルは結婚式と披露宴が中心です」との返答に、「それでは夜は騒がしいのでしょうね」としみじみ。ホテル従業員を戸惑わせた。チベットでは、結婚式は夜を徹して数日間に及ぶことが普通で、列席者は飲食や歌や踊り、ゲームに興じて楽しみ、新郎新婦はもてなし役に回る。また、チベットで結婚式は俗世間のものであり、僧侶が参加して羽目を外すことは絶対にない。法王は「以前、泊まった場所の近くで結婚式があり、夜も眠れないほど騒がしかったことがあります」と思い出話をされ、「眠れないので、いっそ私も結婚式に参加しようかと思いました」とチベタン・ジョークで締めて、ほっほっほ、と笑われた。
羽田空港に到着されたダライ・ラマ法王を、チベットの国旗を掲げて歓迎する空港の地上職員たちのひとり。
ご滞在先のホテルに到着され、香港人のチベット仏教の尼僧と挨拶を交わされるダライ・ラマ法王。