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チベット議会、僧侶の死に哀悼の意を表明。 「これはチベット人の要望と権利に対する抑圧によって引き起こされた悲劇である」

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(2011年8月17日 ダラムサラ)

チベット東部で僧侶が自らの身を犠牲にした事件に対し、チベット議会は深い悲しみを表明し、この事件はチベット人の希望と権利への中国政府の厳しい抑圧、政策への強い不満によって引き起こされた悲劇であるとしている。

ツェワン・ノルブ(29)は8月15日、カンゼ(甘孜)のタウ(道孚)地方のニャツォ僧院にて、ますます酷くなっているチベットの危機的状況へ国際社会が注目してくれることを願い、焼身自殺をした。彼は自らに火を放った後、チベットの自由とダライ・ラマ法王のチベットへの帰還を願うスローガンを叫んだ。

チベット議会常任委員会による声明によると、「このような悲劇はチベット本土内で度々おきており、まさに中国政府の間違ったチベット政策への強い不満の表れである。チベット人が何を必要とし、どのような権利を欲しているのかを決して見ようとはせず、ただそれを抑圧するだけの政策であり、基本的人権規約の国際標準に完全に違反している。

私たちはチベットのために自らを犠牲にした故人の魂が、よりよい転生を得られることを祈っている。私たちは弔慰と結束感を持ち、遺族と共にある。

私たちは、チベット人に対する弾圧を即時停止するよう、中国政府に強く訴えたい。チベット人が何を望んでいるかを理解し、中国政府は、きちんと理にかなった枠組みの中でしかるべき権利を彼らに提供し、異民族間の平等と調和を破壊するような政策を止めるべきである。

また、僧院のあるタウ(道孚)地方への入域制限を解除し、ニャツォ僧院と周辺住民への妨害やいやがらせをやめるように要求する。

同様に中国政府は危機にある東チベットのカンゼ(甘孜) と西チベットのンガバ(阿?)の状況を改善する策を早急に投じるべきである。」と述べた。


(翻訳:Fumi Dolkar)