中道のアプローチ(UMAYLAM)― チベット民族の真の自治

中央チベット政権内閣主席大臣からのメッセージ

2014年3月3日

世界中の何百万人もの人々がチベットに対して抱くイメージは、ダライ・ラマ法王、雪に覆われた山脈に囲まれた景色、元気な遊牧民族、立派な僧侶たち、そんな詩のような世界である。

ところが、今日のチベットは厳しい現状のもとにある。中国による占拠が50年以上も続き、数え切れない命が失われ、チベットの文化は喪失の危機に直面している。チベット人が受ける抑圧は最高点に達し、2009年以降これまでに130人ものチベット人が自らに火を放つ焼身抗議を行った。

しかし、中国との常軌を逸した問題に直面しながらも、チベット人民は中華人民共和国との対話を通しての平和的解決と「真の自治」を求める姿勢を維持している。「中道」と呼ばれるこの政策は、ダライ・ラマ法王によって提唱され、チベット人民から圧倒的に支持されている。法王は慈愛の精神に基づく世界平和へのその不断の努力で世界的に知られている。中道のアプローチ(チベット語でUMAYLAM)は、ダライ・ラマ法王が世界に示す平和的紛争解決という遺産のひとつである。それは、対話や非暴力、相互に有益な提案など、これまでとは違った方針で紛争解決にあたるものだ。チベットの現状は、このアプローチが実社会における紛争にどのように適用されるかを示している。その成功の是非は、暴力に対する平和的紛争解決の重要性をさけぶ声が高まる現代の世界的な展開に影響する。長く維持された非暴力の政治的運動が失敗に終われば、世界の平和はどうなるだろうか。チベットが中国の強固の一途をたどる姿勢に直面する現状は、こうした原則に従って生きる勇気を維持できるかを世界に問いかけている。

ここ数年間で、私たちは中道のアプローチへの意識の高まりと支持を目にし、励まされている。この高まりを強化するために、まずは中道のアプローチに関する既存資料をもとにウェブサイトに新しい文書とビデオ(要約、年表、よくある質問)を作成した。これらの資料を皆さんのネットワーク上に拡散して平和のメッセージを伝えていただきたい。

中央チベット政権は中道アプローチに深く取り組み、以前の政権によって構築されたものへの蓄積を継続し、チベットに一日も早く自由が回復するよう努めていく。

 

2014年3月3日

中央チベット政権内閣主席大臣
ロブサン・センゲ

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