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韓国ブッディスト・テレビジョン・ネットワーク(BTN)による 第26回世界仏教徒会議でおきたことに対する報告

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(2012年6月21日)

2012年6月12日に開催された第26回世界仏教徒会議(WFB)において、中国政府が、3名のチベット人代表の会議出席はチベット亡命政権を代表していると認めることになると主張、彼らの出席を認めるならこの会議をボイコットするとの圧力をかけ、チベット代表の3名は代表会議から退出することを強いられた。

このうちの2名はチベットの精神的指導者・ダライラマ法王のもとで重要な役割を担っている上級使節、官僚であり、半年ごとに行われるこの会議に出席する為、開催地である韓国の海岸都市を訪れていた。

この2名とは、1人はチベット亡命政権の前主席大臣であるサムドン・リンポチェ師、もう1人は宗教/文化大臣のペマ・チンジョル氏である。

AFP通信によれば、広報担当者は”WFBの事務局長は会議の円滑な進行の為に、チベット代表を退席させるようにという中国側の要求を受け入れた”と説明している。”ただし、この議長決定は「恥ずべきことである」とも述べた”という。

WFB組織委員会によると、中国の代表団は水曜の朝に中国大使館の用意した車でプサンを発った。17名の代表とWFB議長は、チベット代表の会議参加に対する圧力に対する非難の声の中、6月14日の早朝、中国へ帰国した。

今回の第26回世界仏教徒会議の主催である大韓佛敎 曹溪宗は中国側のこの一連の行動を非難し、チベット代表を支持するとの声明を発表している。

曹溪宗は2012年6月14日付けの声明文で、中国の今回の行動に対し、以下のように批判している。”チベット代表の会議出席は、事前のWFB代表会議ですでに承認されていたものであり、今回、中国代表団がおこしたチベット代表の出席に対する反対行動は、地球上の仏教徒が尊ぶべき仏の道の価値そのものに対する反対行動である。”

また曹溪宗は”韓国での世界仏教徒会議を通じ、私たちは地球上すべての仏教徒コミュニティがいま1度、チベット仏教の存在を認識し、心から敬うことを望みます。また、仏教徒達が、何者にも妨げられることなく、チベット内で自由に仏教修行を続けられることを強く願っています。”さらに、今後、中国の仏教徒コミュニティーとの関係を修復し、彼らに公式謝罪を求めていくつもりであり、このような出来事が二度と再び起こらないよう努めると述べた。

6月15日 ブッディスト・テレビジョン・ネットワーク
ハヤカワエミ


(翻訳:Fumi Dolkar)