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青海チベット鉄道沿いに大規模な銅・鉄鉱床見つかる

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(2007年1月25日 人民日報オンライン)

(北京)去る水曜日、中国の地質調査の権威が、中国の地質学者達が1999年以降、青海チベット鉄道沿いに16の大規模な銅、鉄、鉛、亜鉛の鉱床を発見したと発表した。

中国国土資源部所属の中国地質調査局(CGS)局長、孟憲来氏が水曜日に語ったところによると、地質学者達はまず最初に、1956キロメートルにわたる線路沿いに2000万トン以上の銅と1000万トン以上の鉛と亜鉛を埋蔵する可能性のある5つの非鉄金属鉱床を発見した。

また、(5つの鉱床には)江西省東部徳興県の中国最大の銅山に次ぐ規模で、すでに789万トンの埋蔵量が確認されているチベット自治区内クロンの銅鉱床も含まれている、と孟氏は話した。

CGSは、クロンにおける銅埋蔵量が1800万トンに登る可能性があると予測しており、これは中国最大の銅鉱床となる。

CGS副局長の張洪涛氏によれば、青海チベット鉄道が横切る青海チベット高原西部の崑崙山脈と新疆省南部では、推定埋蔵量7億6000万トンの高品質な鉄鉱床が発見されている。

一方、同じく鉄道沿いにあるチベット北部の北チャンタン盆地中西部は、石油および天然ガス、その他の埋蔵物(の採掘)に適している、とも張氏は述べた。

専門家は、鉄道の有効利用及び地域の経済的発展、また国家の資源に対する需要を満たすという点において、鉄道沿線の鉱物資源の調査は大変重要だとしている。

孟氏によれば、中国は1999年以降、812にのぼる銅、鉄、亜鉛、金、銀、リン鉱石の鉱床を新たに発見した。

クロンと雲南省の普朗地区、羊拉地区にある三箇所の大規模銅鉱床を含むこれらの発見により、中国の鉱物埋蔵量は2678万トン増加し、国家の輸入への依存は減少するだろう、と張氏は語った。

「これら三つの銅鉱床の採掘が開始されれば、中国全体の銅産出量は(現在の産出量の)3分の一増量するでしょう。」

中国の銅山は年間約60万トンの銅を産出すると見積もられている。また同国は世界最大の銅消費国及び精製銅の輸入国である。

中国は昨年1月から11月までに73万1,200トンの精製銅を輸入しており、その量は国内生産量の4分の一以上である。

主要な鉱物資源の調達を長期に渡り輸入に依存することは、必然的に今後の中国の経済的安定を危険にさらすだろう、と語る孟氏は、地質調査の結果、今後の国家の資源確保安定の強化が可能だと証明された、とさらに付け加えた。

世界最大の鉄鉱消費国である中国は昨年、前年比18.6%増にあたる3億2600万トンの砂鉄と鉄鉱石を輸入している。