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豪州総選挙でトニー・アボット勝利、チベットについて語る

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(2013年9月9日 CTA

Federal Opposition Leader Tony Abbott greets His Holiness the Dalai Lama
during a press conference in Sydney on Thursday December 3, 2009/File photo

ダラムサラ:土曜に総選挙で勝利したトニー・アボット自由党党首率いる連立政権は、チベット人の願いを叶え、チベットにおける人権の向上への取り組みを追求するため、中国とチベットの代表者間対話を奨励すると述べた。
自由党・国民党による連立政権は、150議席で労働党の57議席に対し、88議席を獲得した。
トニー・アボット次期首相は有能で信頼に値する政権にすると述べた。
選挙前、連立政権は、豪州に拠点を置く支援団体、豪州チベット評議会(ATC)からの5つの質問に対し、チベットについての立場を語った。
ATCは労働党と緑の党にも同様の質問を実施している。
「連立政権は、チベットの人権を中国が遵守するよう、中国とチベットの代表者間での平和的な対話を呼びかけている」と述べ、更に、チベットの人権状況への懸念を表明していると付け加えた。
労働党と緑の党は、チベット問題を解決するため、ダライ・ラマ法王の代理人との実質的な対話を再開するよう中国政府に要請していくと回答した。
「豪州緑の党は、伝統的なチベットの領域と共に文化的、精神的な表現を含むチベット人による自決権を認める。我々は、チベット人の代表者を承認し、更に、中国政府によるチベットの天然資源の略奪及びチベット文化の破壊を非難する。我々は、中国政府に対し、チベットの弾圧を終結させ、チベットの権利と自由回復のためのチベット人の訴えに耳を傾けるよう求める」と同党は述べた。
更に、緑の党は「中国の問題について、常に人権を優先課題にしてきた。我々は、チベットの人々の人権を擁護するため、これまでもこれからも発言していく。チベットにかかわる我々のスポークスパーソンであるハンソン・ヤング上院議員は、中国がチベットの問題に対処するよう豪州政府に求める動議を過去3年間で4回、上院に提出し、その内の一つは成功裏に上院で可決された。同上院議員と緑の党の党員は、チベットの人々のための支援を継続する」旨述べた。
ケビン・ラッド労働党党首は、「我が党はチベット地域状況に深く関心を持ち続け、中国当局に対し、(1)チベット地域の緊張を引き起こす根源となる原因を認識させ、また、言及し、(2)オープンで透明性のある方法でチベット人が不満を述べることを含め、中国政府を批判する全ての中国国民の権利を保証し、(3)国際的なメディアや外交官を含め、チベットの領域へのアクセスを制限しないよう求めていく」と述べた。
野党のリーダーとしてトニー・アボット氏は、2009年にダライ・ラマ法王の豪州訪問中に法王と会談した他、アボット氏とジュリー・ビショップ野党副党首兼影の外務貿易大臣の両人は、2011年6月にもダライ・ラマ法王の次の豪州訪問中に法王と会談している。


(翻訳:萩野 淳年)