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英国ミルトン・キーンズの日本山妙法寺で、9回目のチベット国旗掲揚イベントを開催

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2022年4月26日
スタッフ・リポーター

 

ロンドン北西のミルトン・キーンズでチベット国旗の掲揚イベントが開催された。

ロンドン:2022年4月24日(日)、ロンドンから北西約80キロに位置するミルトン・キーンズ市の日本山妙法寺の境内で、正式なチベット国旗掲揚式典が開催された。この行事は、地元住民のキャサリン・モスティン・スコット氏と献身的なボランティアチームによって開催され、今年で9年連続となる。

式典は、ミルトン・キーンズ市モハメド・カーン市長の立ち合いのもと、80人以上の人々を寺院に招いて開催された。キャサリン・モスティン・スコット氏は、2022フリーダム・ハウス報告書で、チベットはシリアなどの国々と比較しても世界一自由度の低い国の
第一位にランクされていることを述べ、毎年行っているこの国旗掲揚イベントの重要性について、端的に説明した。

ミルトン・キーンズ市長夫妻、チベット事務所ロンドンのソナム・ツェリン・フラーシ代表と職員のテンジン・ゼイダン氏、日本山妙法寺の尼僧・丸田庵主、チベット支援団体「フリー・チベット」のテンジン・クンガ氏とナムギャル・タラブ氏、キャサリン・モスティン・スコット氏一家、地元住民らが出席した。

フラーシ代表は挨拶で、市長夫妻、キャサリン・モスティン・スコット氏一家、丸田庵主、その他出席者に対して謝辞を述べ、今後も引き続きの連帯を要請した。
また、今年ウクライナに起こったことと、1950年にチベットに起こった事象を類比し、両者の危機の類似性について指摘した。

さらに同代表は、「チベット国旗掲揚式典を開催することは、チベット国内のチベット人にとって、またチベット人のアイデンティティを次の世代に引き継いでいくためにも大きな刺激を与えるものです。我々は最後には心理が勝利すると信じています。チベット国旗が象徴する国家としてのアイデンティティは、チベット人と共に永続することでしょう。」と代表は付け加えた。

ミルトン・キーンズ市長は、本イベントに参加することを光栄に思うと述べ、バングラディッシュ人としての自身の体験談として、かつて独立を目指して国民が直面した苦境などのエピソードを語りました。

モハメド・カーン市長は、「自由のために闘い、高々と国旗を掲揚することは、世界で最も素晴らしい事柄の一つです」と述べ、「75もの異なる言語で会話がかわされ、人々が平和に共存しているミルトン・キーンズの一市民として、私はすべての今なお侵略を行っている占領国に対して、自由とはすべての人のためにあるものだと申し上げたい」と付け加えた。

また、平和的なデモ活動を支援し、こうして穏やかな場所に立ち並んでいることは、ミルトン・キーンズの市長としてとても光栄であるとして、今後の継続的な支援を確約した。

式典では、「フリー・チベット」のテンジン・クンガ氏が、チベットの現状について説明し、特にパンチェン・ラマ11世の強制失踪と生誕33周年について強調した。

また、丸田庵主は、「文明とは、電灯や飛行機や核爆弾を保有することでもなければ、殺しあいや、破壊や、戦争を起こすことでもありません。文明的な生活とは、お互いに愛情を注ぎあい、尊重しあうことです。今日、私たちは、チベットの文明、チベットの精神そしてチベットのアイデンティティを称えて団結します。」と述べた。
チベット事務所ロンドンは、パンチェン・ラマ11世の問題について認識を広めるために、市長とキャサリン・モスティン・スコット氏にパンチェン・ラマ11世の強制失踪に関する書籍「連れ去られたチベットの少年」を贈呈した。

イベントで演説するソナム・フラーシ代表

チベット国旗を掲揚するミルトン・キーンズ市長モハメド・カーン氏。

――チベット事務所ロンドンによる報告