（2010年4月15日）

(ダラムサラ) 中国新華社通信によると、北東チベットの玉樹（ケグドゥ）の大地震の死者は617人、負傷者は9,110人、行方不明者は313人に上った模様である。これまでのところ瓦礫の下から約900人の生存者が救出されたが、死者の数は、さらに増える見込み。

同地方は極寒の山岳地帯で、高地のため酸素が薄いことが、救援活動を難しくしている。また、いくつかの地域で地すべりが起き、道路が不通となっていることも、難しさに拍車をかけている。ＡＰ通信によると、玉樹（ケグドゥ）の病院では医療器具と医者の不足から満足な治療が困難である模様。

この地方の家屋の８５パーセントが土塗りの木造家屋であり、それらが倒壊したため街全体が瓦礫の山と化しており、このことも、救援活動を難しくしている。

世界中の多くの国々、バチカン、および国連事務総長が地震の犠牲者に哀悼の意を表している。

ダライ・ラマ法王とカシャク（チベット亡命政権内閣）は、死者の家族に哀悼の意を表するとともに、負傷者や被災者の早期の救出を望んでいると述べた。また、中央チベット政権のスタッフをはじめとするダラムサラのチベット人は、昨日、被災者のための特別の祈祷会を催した。

 

 

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