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焼身自殺を図ったチベット人が死亡、家族を取り調べ

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(2012年8月2日 TCHRD)

6月20日に焼身自殺を図ったチベット人、ガワン・ノルペルが、自殺から1ヶ月以上たった7月30日に死亡した。現在チベットの中国当局は、ガワンの家族を脅迫し取り調べを行っている。

「ガワン・ノルペルは7月30日、チベット、アムド・アバにある中国の病院で亡くなりました」とガワンの叔父で、ダラムサラに亡命中のテンジン・ペギャルはTCHRD(チベット人権民主センター)に伝えた。

中国の警備官が、厳しい警戒のしかれていたノルペルの入院する病院にノルペルの父親を力ずくで連れていったと語った。

6月20日、ガワン・ノルペル(22)とテンジン・ケドゥップ(24)は、中国政府に抗議するためにチベット自治区ジェクンドのザドゥで焼身自殺を図った。ジュクンドはカム地方にあり、現在は青海省となっている。

ケドゥップは焼身後すぐに死亡した。先の報告では、ノルペルはアムドの出身とされていたが、彼の叔父によると、ノルペルの一族はチベット自治区、シガツェのネラム出身であるという。

「シガツェのネラムにいるノルペルの家族全員が、中国の役人に脅迫され取り調べを受けました。そして警察が、ノルペルの父親、ラクパ・ドゥンドゥップをアムドの病院に連れて行ったのです。ノルペルが亡くなった時には、父親も病院にいました」とテンジンは語り、ラクパとの電話での会話が彼を厄介な立場に追い込むのではないかと恐れている。

中国の役人が電話の会話を盗聴しているのではないかととても心配している、とペギャルは言う。地元警察がネラムに住むノルペルの家族を取り調べたことに加え、ノルペルの父親もまた中国の警察に何時間も取り調べを受けた。

「ノルペルは亡くなったのに、父親は今だにアムド・アバで取り調べを受けています。ラクパの話によると、おそらく明日(8月3日)にはネラムに戻ってこれそうとのことです」とテンジンは語った。


(翻訳:パドマサマディ)