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欧州仏教連合会、中国政府にチベット仏教問題への干渉をやめるよう要請

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2023年9月26日

ブリュッセル:欧州仏教連合会(EBU)は、2023年9月24日の年次総会において全会一致で採択された宣言の中で、中国政府に対しチベット仏教問題、すなわちダライ・ラマ法王を含む高位ラマ僧の生まれ変わり認定に干渉しないよう求めた。

欧州仏教連合会は、ダライ・ラマ法王を含むチベット・ラマ僧の生まれ変わりの選定はチベット人とガンデン・ポタンの特権であり、チベット仏教の伝統に従って行われるべきであることを断言している。 また、国際社会に対し、中国当局が任命した如何なるラマ僧をも認めないよう強く求めている。

さらに中国政府に対し、中国・チベット紛争の解決に向けてダライ・ラマ法王を代表者として、対話を再開するよう求めた。

チベット事務所ブリュッセルのリグジン・ゲンカン代表は、時宜を得た取り組みを歓迎し、この問題に関する法王の見解を支持した欧州仏教連合会に感謝の意を表明した。

これは、中国政府が2023年9月1日に発効した「発令番号19」としても知られる「宗教活動会場に対する行政措置」に続くもので、チベットや中国の他の地域で進行中の宗教弾圧をさらに強化するものである。これは中国が、政治的目的を達成するためにチベット仏教を標的に導入、実施してきた一連の措置の一部である。

EBU は、仏教組織傘下の国際協会であり、欧州の国際仏教連合会である。

5 項目の宣言は以下の通り。

-チベット事務所ブリュッセル からの報告

欧州仏教連合評議会は、2023年9月24日にブリュッセルで開催された年次総会において、以下の宣言を採択した:

  1. 我々は、中国政府に対し、少数民族の言語と宗教の自由を保障する中華人民共和国民族地域自治法第 10 条及び第 11 条を履行するよう強く求める。
  2. 我々は、中国政府に対し、チベット仏教問題に干渉しないこと、チベット仏教僧院や仏像を破壊しないこと、そして高位ラマ僧の転生の認定や僧院の組織に干渉しないことを求める。
  3. 我々は、将来のダライ・ラマ15世を含むチベット・ラマ僧の転生者を選出することは、チベット人とダライ・ラマ法王庁の特権であることを断言する。
  4. ダライ・ラマを含む将来のチベット転生ラマ僧は、チベット人民の精神的伝統に従って選ばれるべきである。私たちは国際社会に対し、中国当局によって選ばれ任命されたラマ僧を認めないよう強く求める。
  5. 我々は、チベット人と中国人の共通の利益にかなう平和的解決策を見つけるために、中国政府に対しダライ・ラマとの交渉を再開するよう求める。

オリジナル記事


                                                                   (翻訳:samsara)