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欧州の動き、活発に

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2001年1月17日
チベット亡命亡命政府書簡より

○スウェーデンのパーション首相の欧州議会での演説

スウェーデンは今年1月1日から6月30日まで欧州議会の議長国を務める。これは欧州議会議長としての初めての演説である。

「欧州連合設立理念は、その活動において中心となっている。基本的権利宣言の活動が成功したことは、それを如実に物語っている。結論として、(対立・紛争を回避するための)予防策としての他国との政治的対話、欧州連合加盟国以外の国々との協定で一層強力に取り上げられるべきだ。欧州連合は、国連人権委員会においても、今後の人権に関する国際会議の準備においても大きな役割を果たさなければならない」

○欧州議会、国連人権委員会の法案を可決

欧州議会は、ジュネーブで開かれる国連人権委員会会議に向けた欧州連合(EU)の人権最優先と勧告に関する決議を可決した。決議案ならびに修正案はチベットと中国に比重を置いている。

○欧州委員会ヴィトリノ委員長の欧州議会での演説

「議長ならびに議員の皆さん、会議のために、モスクワへ行かなければならなかった同僚パトン氏の代理として、本日このような討論会を設けられた欧州議会を心から賞賛したいと思う。なぜなら、今後の人権委員会に関して意見交換をする貴重な機会を与えてくれるからである」

「欧州議会の見解が取り上げられることは重要だ。欧州連合も同様に、ジュネーブで扱われる主要な議題に向けて、その態度を確立すべく努力する。ジュネーブで、発案権に対する新たな姿勢が最終化するのは長期に亘る交渉の末のことになり、それは当然のことながら、重要な過程の一部である」

「昨年の第五十六回人権委員会会議は、当然、評価できる点と不満足な点があった。欧州連合によって見送られた死刑に関する決議の採択は素晴らしい功績だ。欧州連合は、本件が今後も最重要事項であり続けるという事実を考慮して、今年も同じ方針で行くことだろう」

「議長国スウェーデンは、死刑に関連して欧州連合がしてきた努力は、今後も継続され、強化されるだろうと、さらに広く一般に表明している」

「中国に対して何の対策も取らないとする動議が可決されたことには失望感があった。人権委員会のメンバー数人は、このような動議は討論を抑圧し、会議の趣旨を弱めるだけであると理由を明らかにし、反対票を投じた」

「欧州連合議長国スウェーデンと加盟国は、国連特別報告担当官とその他の入手可能な証拠による情報を考慮して、適切であると考える数カ国の状況を調査中である」

「対話によって具体的な変化がもたらされることは極めて重要なことである。これは、昨年ジュネーブで欧州連合が何度も指摘した点だ。このことを念頭に置きながら、人権に関する中国との対話は、現在、評価の対象となっており、一月の総合協議会によって結論が採択される。これは対話を建設的で意義深く行うための礎となるだろう」

「欧州委員会は、人権に関して中国との対話を心待ちにしていることを再度強調し、議長が述べられた通り、今月の総合評議会での評価により、具体的な結論が出ることを望んでいる」