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服役中の著名なチベット人実業家が、深刻な健康状態に

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2021年8月7日
インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサラ
スタッフ・レポーター

ドルジェ・タシ氏

亡命チベット人地域社会への寄付行為で虚偽の告発を受け、ラサにあるドラプチ刑務所で終身刑に服しているチベットで最も裕福な実業家の一人が、深刻な健康状態にあることが報じられています。

ラサで有名なヤクホテルを経営するドルジェ・タシ氏は、チベット人の抗議活動家に密かに支援を提供し、亡命チベット人地域社会に寄付した容疑で、2008年の抗議行動の後逮捕されました。
彼は2010年に「不正融資」の容疑で起訴されたもようで、ラサ人民中級裁判所にて家族の傍聴も許されず秘密裏に裁判が行われました。

中国政府から「チベットの10名の傑出した若者」の一人に選ばれていた ドルジェ・タシ氏の判決について、中国メディアはまったく報じていません。

亡命者からの報告によると、ドルジェ・タシ氏は、過去数年間の長期間にわたり刑務所で受けた拷問により重度の心臓病、打撲傷、痔核を患っています。中国当局は、家族と弁護士により行われた面会の請願を却下しています。

2013年、ドルジェ・タシ氏の弁護士により行われたラサ中級裁判所への初回の控訴は、6年の間無視されたままでしたが、2019年11月に却下されました。その翌月、2020年1月6日、ラサ刑務所でドルジェ・タシ氏の弁護士ワン・フェイ氏が依頼人らと会合を開き2度目の控訴を提起したことがチベット人権民主センターにより昨年 報じられています

ドルジェ・タシ氏は、最も成功したチベット人実業家で、2003年からは中国共産党の構成員でもあります。2005年には胡錦濤前国家主席そして、温家宝元首相と会談しています。10社以上の会社を所有し、最も裕福なチベット人の一人として知られています。チベット人権民主センターは、判決後、中国当局が、5億3,000万元を含むドルジェ・タシ氏の財産を押収し、有名なヤクホテルとシガツェ市に所有していた他のホテルも接収したことを報じています。

-国連、EU、人権デスク/中央チベット政権情報国際関係省(DIIR)による。


(翻訳:仁恕)