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政治囚ゲシェ・フェンデ・ギャルツェン師、リタン県警察署で収監中に死亡

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スタッフ・リポーター
2023年2月2日

ダラムサラ:2023年1月26日、56歳の高名なチベット人僧侶が獄中で死亡したことが報道された。死因は健康状態の悪化とされているが、詳細は不明である。彼は、中国四川省に併合されているカンゼ・チベット族自治州リタン(理塘)県ギョンパ地区の出身で、2022年3月からリタン県警察署に収監されていた。

信頼できる情報筋によると、ゲシェ・フェンデ・ギャルツェン師は弟子たちに対し、頻繁に法話を行い、リタンのシェドルブ・ダルギェリン僧院の改装にも積極的に携わっていた。2022年3月、彼は、県内の二つの派閥間の闘争の仲裁を行ったという理由で地元警察に恣意的に逮捕され、懲役刑を宣告されていた。当局は、彼の遺体を故郷ギョンパに搬送したが、弔問は許さず、遺体の移動も三日間に渡って禁止した。その後、遺体は北京に移送された。

ゲシェ・フェンデ・ギャルツェン師は、リタン県ギョンパ地区で生まれた。1985年にインドを訪問し、インド南部の街バイラクッペにあるセラ僧院メイ学堂のポムラ・カンツェンで密教を学び、ゲシェの学位を取得した。その後、ダラムサラ、マナリ、ダージリン、ブータンなどを旅して、長期間にわたる修験を行った後、チベットに帰国し、密教と瞑想法を学者たちに伝えた。

オリジナル記事 


(翻訳:麻雪)