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在日中国人・チベット人友好会、日本で結成

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(2009年2月25日 チベットハウス・ジャパン)

2009年2月14日(土)、東京において、近郊に住む大勢の中国人とチベット人が、新宿厚生年金会館でこの夜初めて顔を合わせ、地域の友好会結成を祝った。100人近い中国人とチベット人が、午後5時から2時間の懇親夕食会を兼ねた会合に集まった。

この会合を企画したのは在日チベット人会である。在日チベット人会代表カルサン・ドンドゥプ氏は開会の挨拶において、この集いを歓迎し、二つのコミュニティが対立していないこと、互いに愛と尊敬の念を持っていること、平和的に共存していけることを、共に世界に示す喜びを述べた。

日本および東アジアにおけるダライ・ラマ法王代表であるラクパ・ツォコ氏は、会の結成を歓迎し、常に愛と慈悲、非暴力、世界的兄弟愛を説くダライ・ラマ法王の理念に沿うものだと語った。また、友好会が二つのコミュニティの間にある多くの疑念や誤解をなくすことに大いに貢献するだろうと語り、この会は政治団体ではなくコミュニティレベルで結成された友好会であり、中国とチベットに平和と安定をもたらす大きな助けになると語った。

友好会の代表には西倉ツェワン医師、副代表に劉波氏と李小松氏、事務局長にカルサン・ドンドゥプ氏が指名された。ツェワン医師はこの任務を受け、両コミュニティに、平和と友好の方針をまもり、理解を深めることで、中国とチベットそれぞれの人々に良いメッセージを送るよう促した。

劉波副会長はスピーチの中で、会の結成に対する大きな喜びの気持ちを述べた。劉氏はチベットを何度か訪れ、多くのチベット人と良い友達になったという。チベットには独特な仏教的伝統による平和と利他の思想があり、中国人はチベット人から学ぶことがたくさんあると語り、両コミュニティのさらなるコミュニケーションの必要性を示唆した。そして、「中国政府が何をしたとしても、それは政府の立場を示しているにすぎず、中国人を代表しているわけではない」と語り、友好会の成功を祈ってスピーチを締めくくった。

その後、出席者達は夕食を共にし、語り合い、意見を交換した。多くの人が会合に大いに満足しており、多くの誤解や疑念をなくすのにとても役立ったと述べた。また多くの人が、中国人とチベット人が何ら対立していないことを世界に伝えるために、このような会合をもっと開くべきだと提案した。

チベット人と中国人のグループが、部屋の隅で気軽にチベットの踊りを踊っていた。ある年配の中国人男性が、とても楽しいのでこの場に歌を捧げたいと言い、ハーモニカを吹いた。あるチベット人の少女はチベットの歌を歌った。パフォーマンスは観客から大好評で、喝采を受けていた。会合は、今後また開催されることを告げるアナウンスで締めくくられた。

日本の公式記録によれば、日本には現在606,899人の中国人がおり、最大の外国人コミュニティを形成し、総外国人口の30パーセント近くにあたるという。これは、それまでに日本国籍を取得した中国人約11万人を除いたものである。一方、チベット人の人口は、日本国籍を取得した者を含めて、やっと100人を超える程度である。


(翻訳:熊谷惠雲)