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全教科課程に漢語(共通語)を使用することに反発、学生の抗議デモが広がる

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(2010年10月21日 パユル(Phayul ))

ダラムサラ、10月21日−火曜日に青海省黄南チベット自治州のレコン地区で起きた大規模な反政府抗議活動は省内の他のチベット自治州にも波及した。政府はチベット人の学校でチベット語の代わりに漢語を使って教育を行うことを決定した。このためこ れに反対する約2000人のチベット人学生が水曜日にツォルホ−海南〈チベット自治 州〉の街路で抗議デモを行った。

オ−ストラリア在住のチベット人亡命者がラジオ局ボイス・オブ・チベットに伝えた ところによると、数学や歴史、地理、経済のような学科に漢語を教育手段として用いるという政府決議に抗議して、何千人ものチベット人学生がツォルホのツィコルタンでデモ行進を行った。

ツィコルタンでの学生の抗議デモは約半時間続いた。ツォルホチベット医科大学(こ れは正式な英語名ではない、簡潔に解釈した言語を翻訳した)とツォルホチベット教員養成学校の学生達はキャンパスを起点にスロ−ガンを叫び出し、その後ツィコルタンの街路に繰り出して横断幕とプラカ−ドを掲げてデモ行進をした。学生達は行進しながら「我々はチベット語を望んでいる」と大声で繰り返し叫んだ。チベットの情報筋によると、ツォルホチベット人教員養成学校の学生達は抗議後、学校構内に監禁され、その日は食事を取ることは禁じられた。学生が暴行されたり、逮捕されたという報告はこれまでのところされていない。

GuChuSum チベット運動団体によると、チベット人学生による同様の抗議デモが各自治州の マンラやトリカ、Xining、ゴロクからも報告されている。

元政治犯から成る団体は亡命政府の様々な教育機関で署名運動を行うことによって、チベット在住のチベット人との結束を示すことを誓った。当地の記者会見で、チベット語の保存活動を行う団体の指導者Dokru Choedakは、「彼らは嘆願書をユニセフなどの国際機関に送るつもりである」と述べた。

「学校や言語は国民のアイデンティティを構成する基盤であるのに、遺憾なことに『学校は〈ダライ一派や外部の分離独立勢力と戦う前線基地〉である』と中国当局が 断言したそうだ」とGu Chu Sumは語った。


(翻訳:山本綾子)