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中央チベット政権、中国政府に中国在住のチベット人学生の安全確保を求める

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(2011年12月20日 CTA

DIIR Kalon Dicki Chhoyang speaking to Tibetan journalists at a news conference
in Dharamsala, India, on 20 December 2011

ダラムサラ: 中央チベット政権は、中国成都市の学校でチベット人学生と中国人学生が衝突し、チベット人学生が圧倒的な人数の中国人学生からの暴行を受けて数名が病院に搬送される結果となったという最近の報告を受け深く不快感と不安感を表している。

情報国際関係局ディキ・チョバン大臣が「中央チベット政権は2011年12月24日に起こった四川省の省都、成都市の鉄道技術学校におけるチベット人学生と中国人学生の紛争の知らせに対し、非常に不快感と不安感を抱いています。」と、チベット人記者らに対して述べた。
「約3千名の中国人学生が数百名のチベット人学生との紛争に加わったと伝えられています。また、チベット人学生数名が負傷して病院に搬送されたとも聞いています。」と、ディキ・チョバン大臣は2010年にも成都市で今回同様、チベット人学生と中国人学生との間の緊張感が高まったことに不安感を表した。当時、パサンというチベット人学生が自貢市の光工学学校で刺殺されたのだ。さらに、「加害者が逮捕され起訴されたのか今なお不明です。先日の事件を踏まえ、チベット人学生には勉学に集中し、他の学生たちともチベットの伝統的な価値観を守りながら誠意ある関係を保ってほしい。チベット人のアイデンティティや伝統にある我々の誇りは、暴力に訴えることに甘んじるのではなく、優秀な学力で見せてほしい。」と述べ、「チベット人学生が中国本土の12の都市で学んでいると報告されていますが、中国政府は学生たちの身の安全を確保すべきです。」とも語った。

また、大臣は次のように続けた。「中国政府は友好的な社会を築くことを宣言しているがこれを守り、中国とチベットの両人民の良好な関係を築く必要な措置を取ることを望みます。そういった努力が中国人学生とチベット人学生の前向きな交流を育むことになります。チベット中央政府内閣はチベットの問題は反中国でも反中国人でもないともう一度述べたいと思います。我々は平和的対話を通してチベットの自由復活を求めているのです。」


(翻訳:植林 秀美)