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中国政府はダライ・ラマ法王を賛美する歌を作曲するなどしたチベット人2人を投獄

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2020年7月21日
インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサラ

カンド・ツェテンと彼の子供(写真提供チベットタイムズ)

今年7月上旬、チベット北東部に所在する中国の裁判所から、カンド・ツェタンとツェゴというチベット人2人が、それぞれ7年と3年の禁固刑を言い渡された。

2人は、ダライ・ラマ法王を賛美する歌を作曲して歌うなどしたとして、「国家転覆」と「国家機密漏えい」という虚偽の罪状により刑を宣告された。

チベット語メディアのチベットタイムズによれば、作詞家のカンド・ツェタンと歌手のツェゴ、そして無名のチベット人女性は、ダライ・ラマ法王を賛美する歌が中国メディアに取り上げられた後となる2019年に拘禁されていた。

この曲は、カンド・ツェタンが作詞し、ツェゴが歌っていたところ、後に無名のチベット人女性によって、ソーシャルメディアに投稿された。国連、EUそして人権デスク、国際関係省(DIIR)は、チベットに関するこのニュースについて事実関係を確認できていない。

チベットタイムズによれば、カンド・ツェタンの判決は、合わせて7年の刑になる。中国の裁判所は、「国家転覆」の罪で5年、さらに「国家機密漏えい」の罪で2年の禁固刑を追加して言い渡した。

2010年、カンド・ツェタンは、レプゴンでのチベット人学生らによる言論の自由を求めた抗議活動に参加した後、1年半にわたり拘禁され、2014年に釈放された。それでもカンド・ツェタンは屈することなく、2019年にダライ・ラマ法王を賛美する歌を作曲した。

カンド・ツェタンとツェゴは、青海省の黄南チベット自治県ゼーコグ郡出身である。

このようなケースは、氷山の一角に過ぎない。長年にわたり中国当局が、ダライ・ラマ法王を賛美した歌を歌うなどしたチベット人を拘束し、刑を宣告したケースがいくつもある。これは、チベット人歌手、芸術家、そして作家らに対して長い刑期を強いるためのパターンと化している。

― 国連、EU、人権デスクにより提出


(翻訳:仁恕)