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中国政府 オリンピックに関する訴えで四人を拘留

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2001年1月15日
ロイター

(北京)人権保護団体によると中国警察は月曜日、反体制派の四人を拘留した。北京の2008年オリンピック開催立候補を利用して国際オリンピック委員会(IOC)に働きかけ、中国で囚人となっている民主主義活動家の釈放を求めたためである。

香港に拠点を置く「中国の民主主義と人権に関する情報センター」によると、拘留されたのは、中国の刑務所で服役中の活動家たちの釈放を求める12月31日付けIOC宛ての手紙に署名した28人のうちの4人である。杭州市東部に拘留されている4人の中には、中国では違法団体となっている「中国民主党」の指導者で、国家転覆罪で実刑11年の刑を受けている王有才の妻が含まれているということだ。彼女は三時間の拘留の後釈放されたが、二度と中国のオリンピック開催立候補に関し反対活動をしないよう警告された。残りの同僚らは月曜午後もまだ拘留されているという。彼らは手紙のなかで、中国の引き続く反体制派の者への弾圧は、オリンピック精神に反するものだと主張している。また、98年に中国初の野党である「中国民主党」を登録しようとした者たちを含む反体制派の者たちの釈放を求めている。

北京の2008年オリンピック立候補に批判続々

しかし、中国政府はその深刻な環境汚染問題を一掃し、人権問題の改善、特に言論とメディアの自由について改善するために抜本的な対策をとらなくてはならない、と批判がでている。11月に提出された英国議会の外国時事選択委員会のレポート(中国はこのレポートを非難しているが)は、中国政府の人権問題に関する記録は過去二年間ひどく悪化しており、その地でのオリンピック開催を許すべきではないと述べている。米国でも立法者が数名集まり、人権問題の観点から、特に中国政府の法輪功の精神活動に対する弾圧を理由に、北京の立候補に反対する動議を起こした。北京の2008年大会の立候補に対する西側諸国の反対は、中国の神経にさわる。結局はシドニーで開催されることになったが、2000年オリンピックに向けて中国が立候補した時、英国や他の西側諸国が同盟を組んで反対したと一般に思われているからだ。

’93年の投票では、’89年、学生に率いられたデモ参加者が天安門で大虐殺された事件(天安門事件)を理由に、多くが北京政府に反対の票を投じた。中国国営メディアは昨年、北京が2008年オリンピック立候補のため、海外では’89年の大虐殺の舞台として知られている広場を、ビーチバレーの会場とすることを考えていると述べている。北京市長は昨年九月のオリンピック立候補決起集会で、北京は2008年大会の立候補に準備するべく、断固として法輪功や他の邪悪なカルト集団を撲滅し、物乞い・ホームレス・娼婦を一掃すると述べ、人々を驚かせた。