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中国の朱鎔基首相訪印における市民声明

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2002年1月15日

※インド国内で活動しているチベット支援団体の代表者たちが出した声明です。

中国の首相が4日間のインド訪問中です。お互いを尊重することがチベット人の伝統であり、私たちは、ブッダとマハトマ・ガンジーの地で朱首相を歓迎したいと思います。しかし同時に、1959年以降亡命生活にある多くのチベット人の問題に注意を払うよう願います。祖国があるにもかかわらず、チベット人は自由がないため世界を放浪しています。チベット人の窮状と痛みは、筆舌に尽くし難いものです。自治を求める願いは、いまだに考慮されていません。
それにしても、チベット人に対するこのぞんざいな態度はなぜでしょうか。我々が非暴力主義だからでしょうか?勝算が全く見込めず酷い状況に対して、チベット人がこれほど確固とした態度を持っているにもかかわらず、非暴力であると認めない態度こそがテロを助長する原因になるということがわからないのですか?続けざまにテロが我々を震撼させたときも、チベット人の闘いの明らかなる理想である非暴力主義を認識することで、テロリズムを抑制することが、私たちの義務です。今日では、暴力が世界を支配しています!ダライ・ラマの真実と非暴力主義への教えは、さらにもっと(現状に)ふさわしいものとなってきました。パンチェン・ラマであるゲドゥン・チューキ・ニマ少年が今も中国によって拘留されていることが正しいことだと思いますか?1962年以降、インド領を絶えず侵すことが正しいと思いますか?

インド人とチベット人はカイラス山とマナサロワール湖を聖地として見ています。しかし、巡礼は禁止されています。カイラス山とマナサロワール湖の巡礼が自由にできるようにすべきです。

私たちは、ブッダやガンジーによって世界に紹介された文化(非暴力主義)の追随者です。こうした気持ちから、私たちは中国の人々やリーダーシップに、中国固有の文化やアイデンティティーを保持する真のアジアの一国となることを期待します。ビジョン、考え、世界における政治的イデオロギーを放棄し、チベット人固有の貴重な生き方を弱められることを受け入れることが、チベット人の信条なのでしょうか。のアジアの人々の感情を尊重してこそようやく、中国はアジアのアイデンティティーを代表することができるのです。こうしたアプローチがアジア大陸に、平和、協力、兄弟愛を維持していくのです。