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中国の抑圧に対する抗議のチベット人自殺続く

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(2013年2月26日 CTA

Chinese police encircle local Tibetans marking the Tibetan New Year in Kumbum, eastern Tibet/Phayul Photo

ダラムサラ: チベット内では、この2日間で焼身自殺をはかったチベット人が3名と、相変わらず厳しい状況が続いている。抗議のための自殺をはかったのは、これで107名となった。

チベットからの最新の情報によると、月曜の夜、ンガバの高速道路でディプ僧院の僧であるサンダが自らに火を放ったという。警察は直ちに消火し、地元病院に搬送した。その後、僧は移送されたが、容体、移送先はわかっていない。

現在、ディプ僧院には500名ほどの僧がいる。

武装警官の大量配備により、この地域の状況は緊張状態が続いている。

また同じく月曜に、東チベットアムド省(中国甘粛省に組み込まれている)ルチュ郡シツァングンサ僧院の主寺院では20代後半の若者であるチェスン キャブが自らに火を放っている。チェスン キャブの遺体は祈りのため、チェコル村にある自宅に移送された。当時、寺院にはチベットの新年最終日の祈りのために多くの人が訪れていた。

日曜には、アムド省バヤンで、伝統的祈祷会のため数百人のチベット人が集っていたチャキョン僧院で20代前半のパクモ テンドゥが自らに火を放った。僧たちが消火にあたり、病院に搬送したが、月曜の夜にシリン(中国語表記:西寧)の病院で死亡した。

2009年以降、チベット内では宗教的指導者であるダライ・ラマ法王の帰還、および自由を求めて、焼身自殺を図るチベット人が107名に上っており、うち90名が死亡している。(ファクトシート参照)

国際連合、欧州連合を含む国際機関が中国政府に対し、チベット人の不満について取り組み、チベット人がこのよう過激な行動を起こす原因となっている政策を改善するよう強く求めている。しかし、中国はより抑圧的な方法で局面を乗り切ろうとしている。中央チベット政権はチベット人に対し、極端な行動をとらないようにと繰り返し要請しているが、自殺による抗議は続いている。


(翻訳:嘉村)