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中国、7月まで外国人のチベット立ち入り禁止か

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(2011年6月14日 ダラムサラ)

ラジオ・フリー・アジアおよびAFP通信社の報道によれば、中国政府は外国人観光客および非中国人の研究者によるチベット訪問を7月26日まで禁止する見通しだ。

「現在、外国人観光客の立ち入りは認められていない」と、チベットの首都ラサにあるチャイナ・トラベル・サービスの従業員はAFPに語った。従業員によると、同社はこの禁止が7月26日まで実施されるとの通知を受け取っている模様。

チベット・ユース・トラベル・サービスの従業員もこの措置について認め、それは今週火曜日に始まり、7月に予定されている中国によるチベット支配の60周年の記念祝典に関連したものだとしている。

また、在ラサの別の旅行代理店は、ラジオ・フリー・アジアに対して、「チベットに外国人を入れる旅行代理店はいなくなっている。政治的なことが原因であり、政府は外国人に見せたくないことがあるのだろう」と語った。

「欧米の研究者たちは、この時期、研究に訪れることは出来ないと言い渡されている….青海省や雲南省から来たチベット人の多くも6月末までには帰省するように言われている。また正式の許可を持たないチベット人ビジネスマンも、ラサを去り、帰郷するよう言われている」と、チベット学者のロバート・バーネットはラジオ・フリー・アジアに語った。

今年4月初めには、中国政府はキルティ僧院の取り締まりを受けて、カルゼとンガバのチベット人居住地区への外国人の立ち入りを禁止していた。


(翻訳:吉田明子)