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中国、仏教徒センターを弾圧

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2001年6月21日
ワシントン・ポスト

北京、6月20日 中国当局は中国における最も重要な仏教教育のセンターの1つに対するキャンペーンを開始した。僧や尼僧の住居を取り壊し、数千人の仏教徒をセンターから立ち退かせたと、目撃者が語っている。

セラセンターは四川省西部、青海省との境界に近いチベット高原の孤立した谷にある。自然発生的な仏教徒の居住地には、60代のカリスマ的チベット僧によって率いられ、一万人あまりの信者が広い谷の中に泥や木材で小屋を立てて住んでいる。

共産党の宗教的グループとの関係を扱う機関である国家統一工作小組(the United Front Work Department)の役人が僧や尼僧たちにセンターから立ち退くよう圧力をかけ始めていた。情報筋によると、漢民族(the Han Chinese ethnic group)に属するすべての僧に対して退去が求められていた、とのことである。

中国当局が全国規模の宗教潰しに着手したと同じく弾圧が始まっている。 禁止された法輪功運動の信者数千人が投獄され、何百ものキリスト教教会や先祖伝来のホールが破壊され、法王ヨハネ・パウロ2世に忠誠を誓うカトリックの聖職者達の逮捕が続いている。

情報筋によると、警察は居住地への道に検問を設け、外部の者や外国人が施設に近づくことは一切許されていない。同じ情報筋によると、最終目標は僧の数を1,200から1,400の間まで少なくすることだという。

セラ居住地は、北京が1980年に宗教的修行の全面禁止をくつがえし、宗教の自由を制限付きで認めた。その後、自然発生した最もユニークな仏教徒センターの一つである。

セラはその年にチベット僧ケンポ・ジグメ・プンツォクにより創立された。 彼はダライ・ラマ13世の教師の生まれ変わりと言われている。13世は、現在亡命中のチベット人の精神的および政治的指導者であるダライ・ラマの前世者である。