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中共創立記念日を前にチベット内部の規制強化

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(2011年6月27日 Chinatibetnews.com )

2011年6月27日: Chinatibetnews.com によると、6月25日、『チベット自治区(TAR)』のラサで中国共産党創立記念日を円滑に祝うための対策重要会議が開かれたという。中国では7月1日、中国共産党創立90周年および『チベットの平和解放60周年』を記念して祝賀行事が計画されている。

会議では中共チベット自治区党委員会の張慶黎書記が演説を行い、社会の安寧維持を訴えた。「指導者は各担当地域の治安維持に努めよ。絶対に抗議運動を起こさせてはならない。社会の安定を維持することを最優先課題としてそれに取り組むように。会議が終わり次第任務の分担に取りかかり、社会治安維持のため関係者を総動員しあらゆる努力をしなければならない。チベットを平安な場所にし、チベット民族もまた中共創立90周年とチベットの平和解放60周年を祝うべきだ」と張書記は述べた。

同日夕刻、ラサの公安局および中国人民武装警察部隊ではミーティングがもたれ、社会の治安を確保し人々に安寧をもたらす任務を誓った。それを誇示するように武装警察部隊が警察構内を武器弾薬を携えて行進した。現地の人民警察、配属中の部隊、武装警察や兵士らが集まり、偉業を成し遂げた中共の創立90周年とチベットの自由解放60周年を祝うために治安維持に努めることを約束した。
翌日には、祝賀行事が滞りなく進められるよう『TAR』中の部隊が任務分担をめぐって打ち合わせを行った。デプン寺の工作単位(愛国教育班)と配属された公安によって集会が開かれ、『TAR』内部の平安を保つことの重要さが説かれた。

祝賀に向けてラサでは規制が強化されており、僧侶らはラサ市内も自由に外出できない状況だ。ホテルやゲストハウスも24時間態勢で監視され、抗議運動を警戒して入境許可証のチェックも行われている。かつて政治犯として拘束された者は厳しい尋問を受け、ラサを訪れるチベット人のうち滞在許可証不携帯の者は逮捕の対象となっている。『TAR』地域、特にラサにおけるこのような規制はチベット内部のチベット民族に対する人権侵害であり、直ちに解除されるべきだ。


(翻訳:中村高子)