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ロブサン・センゲ首相、チベット人へチベット正月(ロサル)の祝賀自粛を要請

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(2013年1月24日 CTA
弾圧に抗議するために自らに火を放ったチベット人の数が現在100に届こうとしていることを、深い悲しみとともにご報告いたします。2012年だけでも、83名のチベット人が焼身抗議を行い、11月の一ヶ月間だけでそのうちの28件がおきています。(Watch Sikyong’s Video Message)

2013年という新しい年を迎えた今、わたしはみなさまにさらに3名のチベット人が焼身したという悲しいお知らせをしなければなりません。直近の焼身抗議は、クンチョク・キャブという26歳の青年によるもので、ほんの数日前におきました。とまることのないこの悲劇的な状況を受け、わたしは親愛なるチベット人のみなさまに伝統的な祝い方によるLosar(チベットの新年)を自粛するようお願いいたします。そのかわり、元旦である2月11日には、わたしたちの宗教的伝統にのっとり、お寺へ参拝し、供物を捧げましょう。民族衣装のチュバを着て、チベット人の伝統とアイデンティティを示しましょう。心の底から、犠牲となった方々、弾圧に苦しむチベット本土の方々のために、祈りを捧げましょう。

チベット亡命政権内閣(CTA)はチベット人のみなさまに、極端な行動に出ることのないようアピールを続けておりますが、チベット内ではいまだ焼身抗議が続いております。共通して訴えられているのは、ダライラマ法王のチベットへのご帰還と、チベットの自由です。これはチベット人の心からの強い望みであり、わたしたちがこの訴えを支持していくことは、神聖なる義務であります。

2012年3月12日付けの声明において、わたしたちは2012年を全チベット人と支持者の方々にとってのロビー・イヤー(陳情行動の年)としましょうと申し上げました。みなさまの献身的な働きにより、この動きは、EU、フランス、イタリア、米国の各議会で決議が可決され、またブラジルや日本の議員連盟から声明が出されるなどといった大きな成果を上げてきております。

チベット亡命政権内閣(CTA)は、これらの各国議会と支援してくださる市民の方々に対し、心よりお礼を申し上げます。そして、国連人権委員会、ヒューマン・ライツ・ウォッチ、アムネスティ・インターナショナル、国境なき記者団とフリーダム・ハウスに対し、ますます悪化しつつあるチベットの状況を注意深く見守り、報告を続けてくださっていることに対し、感謝の意を表します。

2012年に大きな成果を上げたロビー行動である”Solidarity With Tibet キャンペーン”(チベットと団結しよう)の動きを2013年も継続していきましょう。このキャンペーンが初めておこなった大きななイベントは、2012年12月10日にニューヨークで行われた焼身抗議に関するビデオ上映でした。“What’s China doing in Tibet?

インド国内では、チベット亡命政権の議員達が州都を訪れ、有力者達への理解と支援を求めました。2013年1月30日の水曜日から2月2日にかけては、多数のチベット人がインドの首都であるデリーに集まり、いくつかの抗議活動を行います。そして2013年3月10日にはヨーロッパ各国に在住のチベット人がブリュッセルに集合し、54回目のチベット蜂起記念の集会を行う予定です。

私は、すべてのチベット人団体、チベット支援団体、国際的NGO、全宗教の信仰者そして世界中にいらっしゃる正義を尊ぶみなさまに、各国議会と政府に働きかける努力を強めてくださるよう、お願い申し上げます。どうか、中国政府に対し、チベット内への国際機関代表団派遣と報道メディアの入域と取材を許可するよう働きかけてください。みなさまの住んでいらっしゃる地域のマスコミ、そして国際メディアに、今、チベットで何が起きているのかを各媒体で報道してもらえるよう、お願いして下さい。そしてこれらのキャンペーン活動がすべて、平和的かつ法にのっとったものであり、威厳のある方法であるように、常に心がけて下さることも重ねてお願いいたします。

私は、中国人の兄弟姉妹にもぜひこのキャンペーンに加わっていただき、チベット人の望みを叶えるサポートをしていただけるよう、お願いしたいと思います。チベット亡命政権内閣(CTA)は今まで通り、中道の精神にのっとり、対話を通じてチベット問題の平和的解決を図ることに努めます。中国政府には現在おきているチベットの危機的状況を解決しなければならない責任があると考えています。

チベット内のチベット人の兄弟姉妹のみなさま、わたしたちはあなたがたの歩みといつも共にあります。団結、革新と独立独歩の3つの原理は、我々のゴール、ダライラマ法王のチベットへのご帰還とチベットの自由へとわたしたちを必ずや導いてくれることでしょう。


(翻訳:Fumi Dolkar)