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フランス トゥルク・テンジン・デレクの釈放を求める

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(2004年11月16日 フランス・チベット www.tibet.fr

11月21日(日曜)午後2時より、パリのギュスターブ・エッフェル大通りから外務省まで、フランスの様々な団体(以下参照)が共に、死刑判決を受けたチベットの高僧トゥルク・テンジン・デレクの釈放を訴えてデモ行進を行う。トゥルク・テンジン・デレクは、国家分裂とテロリズムに加担したと無実の罪を着せられて投獄中である。今年12月2日の期限を過ぎると死刑執行が行われるのではないかという危惧が非常に高い。

デモ行進では、政治家に嘆願書を出すよう、次のようなリーフレットが配布された。

市長、区長、上院・下院の議員、大臣、各政党の代表の皆様へ

私は、高い尊敬を集めているチベットの高僧のひとりテンジン・デレク・リンポチェ(トゥルク・テンジン・デレクの尊称)が中国政府によってテロリズム行為の無実の罪で死刑判決をうけていることを非常に深く憂慮しております。

テンジン・デレク・リンポチェは、慈愛の精神に基づいて働いていた地域の活動家です。彼は、ダライ・ラマの教えに忠実に、慈悲、非暴力、兄弟愛の精神のもと、地域(カンゼ)のチベット人のために学校、寺院、孤児院、老人ホーム、道路、橋の建設などを精力的に行ってきました。チベット独自の文化、宗教、言語、伝統、環境の保護に大きく貢献してきました。

それゆえに、テンジン・デレク・リンポチェと侍従のロプサン・トントゥプは、一連の爆破事件と「国家分裂活動」に加担したとして無実の罪を着せられたのです。2002年12月2日、カンゼの簡易人民法廷は、テンジン・デレク・リンポチェとロプサン・トントゥプに死刑判決を下しました。テンジン・デレク・リンポチェは、2年の執行猶予及び国政参与権の剥奪付きの死刑判決でしたが、ロプサン・トントゥプは執行猶予なしの死刑判決、生涯政治的権利を剥奪するとの判決を受けました。

それから2003年1月26日に二度目の裁判(四川省上級人民法廷)が行われましたが、判決は全く同じでした。ロプサン・トントゥプに即日、死刑執行が行われました。中華人民共和国内でのテロで起訴されテンジン・デレク・リンポチェも2004年12月3日以降いつ死刑が執行されるかわかりません。したがって私たちは、胡錦涛中国国家主席に寛大な措置をとり、テンジン・デレク・リンポチェの再審をするよう、皆さんに是非とも頼んでいただきたいのです 」

*デモ行進に参加した団体は以下の通り
Student for free Tibet France(SFTフランス)
The Tibetan community in France(在仏チベット人団体)
Together Against the Death Penalty(死刑撲滅協会)
Movement Against Racism and for Friendship Between Peoples(人種差別反対・民族間友好運動)
Christians for the Abolition of Torture-France(拷問撤廃のキリスト教団体)
Human Rights League(人権同盟)
International Federation for Human Rights(人権国際連盟)
Amnesty international France(アムネスティ・インターナショナル・フランス)

死刑判決を不当に受けた
テンジン・デレク・リンポチェ