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ヒューマン・ライツ・ウォッチ 中国に「歌う尼僧」プンツォク・ニドンへの監視をやめるよう要求

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(2004年8月2日 AFP)

アメリカを本拠地とする人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチは、チベットの「歌う尼僧」として知られ、最長の懲役刑に服した政治犯で今年釈放されたプンツォク・ニドン(ニドル)へのいかなる干渉、束縛を即刻やめるよう求めた。

ヒューマン・ライツ・ウォッチの声明文によると、プンツォクは15年間悪名高いダブチ刑務所に投獄された後解放されたが、その後も政府による継続的な監視下にあるとのことだ。

「彼女は、一日24時間4人組の警備員のうち少なくとも2人以上に監視されている。彼女の家を訪れる者は、すべて署名を求められる」ヒューマン・ライツ・ウォッチの声明文一部

亡命中のチベットの精神的指導者ダライ・ラマがチベット問題の非暴力の努力が認められ、ノーベル平和賞を受賞した1989年10月にラサで行われた平和的なデモの最中に、プンツォク(38才)は公安当局に拘束された。デモの首謀者として拘束されたプンツォクは9年の懲役を求刑され、その後1995年に一緒に獄中生活を送っていた尼僧とともにチベットの歌を歌い録音(※)したことによって懲役はさらに延長された。その事実はチベット中に広まり、中国政府の好まない結果になる。

「中国は外国政府への点数稼ぎに活動家たちを釈放してきた。そして、釈放しても活動家たちをずっと監視している。中国は醜悪なゲームをやっている。国際社会はこのようなことを公然と非難すべきだ」
ヒューマン・ライツ・ウォッチのアジア局長のブラッド・アダムス

ヒューマン・ライツ・ウォッチは、ダプチ刑務所で酷い暴力を受けてきたプンツォンの健康状態を懸念している。暴力による腎臓障害、さらに頭をくり返し殴られたことによる記憶障害があると報告されている。