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ノーベル賞受賞者たちがバスク和平協議を支援

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2001年10月1日
マドリッド(AFP)

ダライ・ラマを含む6人のノーベル平和賞受賞者が、月曜、スペインのバスク地方で来週から始まる非政府和平協議に支援を表明したと、協議の主催団体が発表した。

6人のノーベル平和賞受賞者を含む10人の著名人が共同声明を発表し、「われわれはこの和平協議の明確な目的を支持する。これは、正常化と共存という和平実現のために、共通の原則と手続きにのっとって合意点を探ることに焦点をしぼったものである」と述べた。

バスク地方の和平運動団体エルカッリが主催するこの協議は日曜に始まるが、スペイン北部バスク自治区の与党である穏健民族派のPNV(バスク民族党)もこれを支持している。

バスクでは、バスク分離独立派ETAが、スペイン北部とフランス南部にまたがる同地方の分離独立を求めて、1968年から武装闘争を行っており、800人以上の死者を出している。

今回和平宣言に署名したのは、6人のノーベル平和賞受賞者たちで、ダライ・ラマ(1989年受賞)、北アイルランドのジョン・ヒューム(1998年受賞)、マイレード・コリガン・マグワイヤ(1976年受賞)、グァテマラのリゴベルタ・メンチュ(1992年受賞)、アルゼンチンのアドルフォ・ペレス・エスキベル(1980年受賞)と東チモールのジョゼ・ラモス・ホルタである。

他の署名者は、1998年ノーベル文学賞受賞者のポルトガル人小説家ジョゼ・サラマーゴ、前ユネスコ事務局長フェデリコ・マイヨール、フランス自由財団(FFL)のダニエル・ミッテランと、国際平和事務局(IPB)会長コーラ・ヴァイスである。

10名の署名者は、「和平達成と平等な平和的共存のための、建設的で柔軟な努力」に対する支援を表明した。 エルカッリは、日曜から2002年3月まで継続予定のこの協議のために署名運動を行い、これまでに5万人以上の署名を集めている。