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ナンシー・ペロシ氏、民主主義を貫く中央チベット政権の優れたリーダーシップを讃える

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2017年5月11日
インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサラ

ダラムサラを訪れているナンシー・ペロシ氏率いる超党派の米議会議員の代表団は、ロブサン・センゲ氏が首相を務める中央チベット政権(CTA)の内閣(カシャック)と、カシャックの会議場で会合をもった。

 

センゲ首相が代表団を歓迎し、彼らがチベットおよびダラムサラの訪問を含む八つの約束を実行したことに対してリーダーであるペロシ氏に謝辞を述べた。センゲ氏はカシャックの5/50ビジョンについて説明した。それは、「最善を願い、最悪に備えよ」というダライ・ラマ法王の助言にもとづいて生まれたもので、CTAは中道政策に則りこの5年間でチベット問題を解決に導くために最大限の努力をすると同時に、チベットの自由を勝ち取る闘争を支え、その文化を守るため、必要とあらば、この先50年間問題に立ち向かっていけるよう備える政策である。

 

代表団のリーダーペロシ氏は、カシャックの極めて優れた統率力を讃え、亡命チベットが実現した民主主義を『驚くべき民主主義』と表現し賞賛した。同氏は、2015年11月に6名の米議会議員と共にチベットを訪問し、中国指導者らと交流した時のことを回想した。「ダライ・ラマ法王は死をもってより強くなる。ゆえにダライ・ラマ法王がいなくなれば全てが終わるだろうという中国指導部の考えは戦略上誤った打算でしかない。ダライ・ラマ法王は人ではなく現象なのだ。」と彼女は中国指導者らに説いたという。さらに彼女は、ダライ・ラマ法王の情け深い指導が『人の善性が私たちに希望をもたらす』という信念を一層揺るぎないものにした、と語った。

続いてジム・マガバーン代表が、チベットと中国を訪問した際のリーダー、ペロシ氏の勇気を讃えた。彼女は中国指導者らを見据え、ダライ・ラマ法王には世界中に何百万という崇拝者がおり、私たちは法王の友人としてここにいるのだと明言したという。

ペロシ氏はカシャックの5/50ビジョンについて、希望と楽観そして成功が必要条件だと述べた。さらにセンゲ首相について、「彼は尊敬に値する指導者でありチベットを支援するすべての人々のプライドの発信源だ」「ハーバードで何年もの間研鑽を積んだ彼はアメリカとも繋がりがあり、それが私たちとの絆をより特別なものにしている」と語った。

 

ジム・マガバーン氏はカシャックがセンゲ首相のもと、不断の努力でチベット問題に取り組み、それがよい方向に導かれていることに謝辞を述べ、ジュディ・チュウ代表もまた『驚くべき民主主義』を評価しカシャックを讃えた。

プラミラ・ジェイアパル代表は、チベットは歴史的にも厳しい状況の中にあるが、CTAの指導力が『愛と寛容』の闘争を一歩前進させた、と語った。 リーダーのペロシ氏は、センゲ首相の示した指針によって米議会のチベット支援運動がより確固としたものになったことに感謝し、「センゲ氏は私たちにチベットに行き、ダラムサラを訪ね、チベットについて知ってくださいと言われた。これからも指導をお願いしたい。」と述べた。

 


(翻訳:中村たかこ)