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チャールズ皇太子は北京五輪の開幕式欠席の意向

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(2008年1月28日 AFP)

(ロンドン)英国のチャールズ皇太子が8月に開催される北京五輪の開幕式へ参加しないことが、28日に分かった。チベットでの人権侵害に対する抗議活動を行う運動組織「フリー・チベット(Free Tibet Campaign) 」に、皇太子が送った書簡により明らかになった。

「フリー・チベット」は、皇太子に開幕式に出席しないよう求めていた。その要望に対し、皇太子の秘書官代理から以下のような書簡が届いたという。

「これまでずっと皇太子のチベットに対する関心は深く、何度もダライ・ラマ14世とも会談している。五輪開幕式への欠席を求めるのであれば、皇太子は出席しないでしょう」

チャールズ皇太子は1997年の香港の中国への返還式典で、中国の高官を「古い蝋人形の集団」のようで、同式典に参加した中国軍の「ガチョウのような行進」を「ソ連のような恐ろしい見せ物」だと日記に書いていたことが2006年に明らかになっている。

「フリー・チベット」の広報担当は、「開幕式に出席した場合、中国がチベットで行っている人権侵害を支持することになる。皇太子が出席しない方針であることをうれしく思う。他の高官も皇太子に従ってほしい。チベットでの人権侵害は、2001年に北京五輪開催が決定してから、さらに悪化している。北京五輪は『恥の大会』として知られることとなるだろう」と語った。

1月上旬にはゴードン・ブラウン英首相が、北京や上海を訪問したばかりだが、今回のニュースは中国との関係を強化しようとする英国の思惑を砕くものになるとみられる。