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チベット青年会議、ダライ・ラマのリーダーシップへの忠誠を再確認

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(2009年1月14日 Phayul.com)

1月14日、サールナート:亡命チベット人の指導者ダライ・ラマ法王は、亡命チベット人社会最大の独立派グループであるチベット青年会議から、そのリーダーシップへの絶対的な忠誠と尊敬の再確認の印として、大規模なテンシュク(長寿祈願の儀式)を捧げられた。

ダライ・ラマ法王の長寿と健康を祈願する儀式に出席した高官たちの中には、インド北東のアルナーチャル・プラデシ州の首相であるドルジェ・カンドゥ氏の姿もあった。

「チベット青年会議は、このダライ・ラマ法王の長寿を祈願するテンシュクの儀式を捧げることで、法王のリーダーシップに対する我々の尊敬と愛と忠誠を再確認し、チベットの戦いをリードし続けてもらいたいと願う」と、ツェワン・リグジン代表はパユルに対して語った。

「そうすることによって我々は、チベット人達の問題に対する法王の長きにわたる有能なリーダーシップに、敬意と謝意を表わしたい」と、ツェワン氏は語った。

しかしながら、世界中の地方支部でおよそ3万人のメンバーが活動中であるというチベット青年会議は、チベットの完全な独立ではなく「真の意義ある自治」を求めるダライ・ラマの中道政策を支持していない。

1949年の後半に軍隊を送り込んでチベットを占領した中国は、最近ではチベット人独立派グループを「暴力的テロリスト」として非難し、アルカイダと同等視して糾弾しようとしている。

チベット青年会議は、彼らは「非暴力と平和」を設立理念とした非政府組織であり、この疑惑には「根拠がない」と反論している。

組織は先週、中国側の疑惑に対抗するため、『返答 – 中国共産党からの疑惑に対する返答(RESPONSE: Response to the Allegations of the Communist Party of China)』という本を出版した。組織の副代表ドンドゥプ・ドルジェ・ショクダ氏によれば、この本は、チペット人達の平和的活動を中傷しようとする中国政府の一連の試みを明らかにし、中国共産党によって作られた数多くの根拠なき疑惑に対抗するものだという。

「テンシュクを捧げることで、我々はさらに、自由への戦いの中でチベット青年会議がダライ・ラマ法王の非暴力的アプローチに全面的に賛同することを再確認する。」今日の儀式を捧げた後、ツェワン氏はこう語り、「しかし、チベット青年会議の設立目的に変わりはない。我々はチベットの完全な独立を求める立場をとり続けるつもりだ」とつけ加えた。

ツェワン氏によれば、中央幹部メンバーを含むおよそ175人の組織代表が、世界中の地方支部を代表してテンシュクの儀式に参加し、ダライ・ラマの長寿と健康を祈願して、祈りとともに縁起の良い仏具を捧げたという。

長寿祈願の儀式は、ダライ・ラマによる1週間の法話の終わりに、北インドのヴァーラーナシーにあるサールナートの高等チベット学中央研究所で行われた。

法話には世界中から2万人以上の仏教徒が出席し、昨日終了した。

ノーベル平和賞受賞者であるダライ・ラマは昨日、講義の直後、約2500年前に悟りを得た仏陀が初めて説法を行ったと信じられているサールナートのダメーク・ストゥーパの敷地内で、大規模な世界平和祈願を行った。世界中から集まった何千人ものチベット人と仏教徒たちは、仏教の最も聖なる巡礼地の一つで、チベット動乱、四川省地震、ビハール洪水、そして最近のムンバイテロによる犠牲者達のために祈りを捧げた。


(翻訳:熊谷惠雲)