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チベット支援団体、ヒンドゥスタンタイムズに対し訴訟手続き

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2001年9月28日
ニューデリー

チベット支援団体は、ヒンドゥスタンタイムズ紙に対し、ダライ・ラマ法王に関する無責任な記事を掲載したとして訴訟手続きに入ることが判明した。

インド人の知識層で構成されるシンクタンクであるチベット解放運動中心グループ (The Core Group for Tibetan Cause) は、ニューデリーのヒンドゥスタンタイムズ紙の記者、編集者、および発行人が、ダライ・ラマ法王に関する誤った悪意のある、独断的なニュース記事を掲載したとして、訴訟手続きを開始することを決定した。中心グループは、ヒンドゥスタンタイムズ紙に対する刑事訴訟、および1億ルピーを求める民事訴訟の開始をナレシュ・マトゥール弁護士に委任した。

我々は、アルン・ロイ・チョウダリ常駐編集者、およびウィル・サングィ編集長が、すべての約束を無視し、元々のニュース報道が原因で引き起こされた損害の一部さえも修復しようという有効な手段をまったく講じなかったことを、怒りと共に告発するものである。報道記者、およびデスク編集者による、このような誤報は、ヒンドゥスタン タイムズ紙のような、評判、人気共に高い新聞社の編集主任にとっては、取るに足らないことなのかもしれないが、このニュース記事が、ダライ・ラマ法王のイメージ、および法王が率いる政治的運動に与えた損害は、チベット人、そしてその友人たちにとっては無視できないほど大きなものである。我々は、今回のニュース記事を、ダライ・ラマ法王と彼を支援するインド人とを仲違いさせようという、進行中の組織的なキャンペーンの一部として位置付けている。

今回の問題は、中国政府が先ごろ発表した、ダライ・ラマ法王と、世界中、とりわけインドにおける法王支援者を分離させようとする計画と照らし合わせると、さらに重要な意味を帯びてくる。

「ダライ、J&K (ジャム アンド カシミール) を再び 掻き乱す」という見出しが付けられた今回のニュース記事は、9月23日付けのヒンドゥスタンタイムズ紙の第一面に掲載された。ヒンドゥスタンタイムズ紙は、この記事に非常な偏見と過ちに満ちた見出しを付けただけではなく、ダライ・ラマ法王を、インド政府にとって大変危険な人物として描こうとしたのは明らかである。ヒンドゥスタンタイムズ紙の記者は、「…カシミールの民衆は不幸である」という言葉を、ダライ・ラマが発言したものとして引用したが、法王は、そのようなことは記者会見上で一言も口にしてはいない。

(ヴィジェイ・カランティ)