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チベット人ら、テンジン・デレク・リンポチェ監禁に抗議し抑留される

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(2007年7月31日 RFA、ラジオ・フリー・アジア)

7月初旬、獄中のテンジン・デレク・リンポチェを支持する数百人のチベット人が、抗議行動をおこした。「7月23日、カンゼ県(四川省甘孜)ナチュカで、数百人の遊牧民女性や若者が人間の盾をつくって地域の主要高速道路を封鎖している。」「彼らは、テンジン・デレク・リンポチェは無罪だとして、釈放を要求している」と、カム地方からラジオ・フリー・アジア(RFA)に通報があった。

人間の盾は、すでに一掃されているという。通報者によると、抗議行動はナーランダ・テクチェン・チャンチュブ僧院の僧侶達がテンジン・ゲレクの写真を玉座に置いて新しい本堂の落慶式を行なっていたところ、中国当局がこれを阻止しに入ったことがきっかけで起こったという。「中国当局の行為は、式に参加していた遊牧民の群集の見守る中でおこった」という。遊牧民たちは、7月18日の競馬祭のためにナチュカに集まっていた。(注:普段、遊牧民は広大な地域で移動生活をしている)

現場に駆けつけた警察官は、抗議行動を起こした者たちには「隠れた動機」がある、彼らはテンジン・デレクの件にかこつけて問題を起こすことが目的だとしている。警察は10人を拘束し、7月29日、そのうち8人を釈放した。抗議行動の首謀者とされる女性2名は、RFAに入った情報によるとアバイ・ボモとワドゥという名で、いずれも50代だという。二人はいまだ抑留されているという。抗議行動に参加した地元遊牧民は、ナチュカを離れることを禁じられ、足止め状態にある。カム・ナチュカ警察署の職務中の職員いわく、「我々は抗議行動が起きた事実を確認している」「地元民の運動には終止符が打たれた」と語った。