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チベット亡命政権首相がチベット亡命政権代表者会議での中道アプローチに対する決意を再確認

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2017年9月21日
ダラムサラ

中央チベット政権主席大臣ロプサン・センゲ氏(Lobsang Sangay)はチベット問題解決へ向けたチベット亡命政権代表者会議の中道アプローチに対する揺るがない決意を再確認した。

第16代チベット亡命政権の会期中第4回会議において、センゲ主席大臣が指摘したところによれば、チベット亡命政権代表者会議としては中道アプローチの可能性をあらゆるフォーラムで公表してきた。

センゲ主席大臣は彼の最近の国外視察に言及し、これまでもこれからもチベットの緊急かつ危機的な状況について語ることは彼にとっての最重要課題だと述べた。

彼は訪問中、中道アプローチを中心に訴え、機関投資家コミュニティおよび国際的コミュニティ両者に対して支援を求めるとともに、政府代表からの支援への約束を求めた。

センゲ主席大臣は来る第19回中国共産党国民会議について触れ、ここで中国の指導者に変化がもたらされる可能性があると述べた。彼は新指導者に対し強硬で抑圧的なチベット政策の見直しと真に正当なチベット人民の抗議に対する対応を求めた。センゲ主席大臣は将来の中国の指導者に向けてチベット状況の改善を目指した政策の策定をあわせて求めた。

センゲ主席大臣は焼身自殺に対する顧問会議の立場について、長年にわたりチベット亡命政権代表者会議の公の立場としては、チベット人民特に亡命チベット人民の焼身自殺を思いとどまらせるよう求めてきたことを明らかにした。彼はさらにチベット亡命政権代表者会議として、中国からの抑圧に対する解放を求め、世界に向けてチベット独立を訴えるために焼身自殺を行う人々の願いを理解している、とした。こうした背景をうけ、チベット亡命政権代表者会議はチベット問題への国際的な注目と支援をさらに集め、および広めていくために働きかけを行っていくと述べた。

また、センゲ主席大臣はチベット亡命政権およびチベットの現状と政治的状況の相違について触れ、チベット亡命政権代表者会議を代表して、亡命チベット人、特に若者にそのような過激な手段に訴えるのではなく、代わりに文化的アイデンティティの保持とチベット独立運動への貢献を求めた。

センゲ主席大臣は亡命者にとっての政治運動の重要性と必要性について述べ、2017年を政治運動において注目すべき年であるとした。そして、政府組織およびNGOがチベット亡命政権代表者会議の3原則である「法に則った」、「非暴力で」、「威厳ある」行いに従って活動を行うことを歓迎した。

センゲ主席大臣はまた、2018年を全世界の政府や市民に対する感謝の年とし、彼らがチベット人民を支えていることにより、亡命政権成立60年を迎えた今もなお、チベット独立への活発で力強い運動が続いていることへの謝意を表明する年とする計画を明らかにした。


(翻訳:弥富)