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チベット亡命政権代表者議会議員が在日チベット人会と会合

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2017年11月21日
東京

11月18日(土)、インターエスニック/インターフェイス・リーダーシップ会議(宗教および人種を超えた指導者会議)に出席するために日本を訪問中のチベット代表団は、ダライ・ラマ法王日本代表部事務所において在日チベット人会との会合を行なった。

聴衆を前に、亡命チベット代表者議会のオーストラリア地域代表であるキンゾム・ドンデュ議員は、ダライ・ラマ法王事務所のイニアチブの下で一致団結するよう在日チベット人会に呼びかけた。

キンゾム議員は、チベット人一人ひとりが責任感を持って、チベット問題の解決に向けて最善を尽くす必要がある、と訴えた。

またキンゾム議員は、これまでにチベット人の同胞が成し遂げた取り組みを支えていくことの大切さを強調したうえで、ほかの人たちも前向きな気持ちで取り組むよう励ました。

さらにキンゾム議員は、ダライ・ラマ法王日本代表部事務所の努力により、チベットを支援する世界最大の議員グループが日本において設立されたことを讃えた。

亡命チベット代表者議会のロブサン・ダクパ議員は、貴重な機会を得て日本チベット国会議員連盟のメンバーとチベット代表団の会談が行なわれたことについて語り、チベット問題の解決に向けた日本チベット国会議員連盟の取り組みを説明するとともに、引き続きの支援が約束されたことを伝えた。「私たち代表団が日本チベット国会意議員連盟と会談を行なうことができたのは、ダライ・ラマ法王日本代表部事務所の多大なるご尽力のおかげです」とダクパ議員は述べた。

またダクパ議員は、団結を壊したり、不和を生じさせる目的でソーシャルメディアを用いる人々がいることに触れて、チベット人はソーシャルメディアの賢い使い手になる必要がある、と語った。

そして最後に、本日の会合にチベット人の皆さんがこうして集まったことは、ダライ・ラマ法王と中央チベット政権に対する揺るぎない思いの表れである、と語った。

米国のチベットハウスで中国部門を担当するクンガ・タシ氏は、大部分のチベット人が「中道のアプローチ」を支援していることと、中国人の理解を得るための取り組みについて語った。

また、クンガ・タシ氏は在日チベット人に向けて、ダライ・ラマ法王日本代表部事務所が実施する様々な行事を支援するとともに、チベット本土にいるチベット人の心を傷つけるような行動を慎むよう呼びかけた。

中央チベット政権の情報・国際関係省(外務省)で中国部門の責任者を務めるテンジン・デデン氏は、日本には膨大な数の中国人がいることに触れて、中国語を話せるチベット人は在日中国人と接する機会を持つことにより中国人にチベット問題について知ってもらうことができる、と語った。

またデデン氏は、チベット人会が責任感を持ち、一致団結して自分が住んでいる地域のチベットハウスを支えていくことの大切さを訴えた。チベット人人口の50パーセントが海外諸国に移住する可能性があると内閣(カシャック)が想定している今、大切な役割を担うのが各国のチベットハウスだからである。

続いて、在日チベット人会から亡命チベット代表者議会議員に対し、日本で暮らすチベット人の子供たちにチベット文化やチベット語を教えるうえでのアドバイスが求められた。チベットの音楽を教えられる教師が日本に来てくれたなら、子供たちがチベット語やチベット文化を学ぶ動機付けになるのではないかという提案も挙がった。

クンガ・タシ氏は、それは実際的で役立つ方法であるとしたうえで、アメリカで行なわれているように、在日チベット人会もチベット舞台芸術団(TIPA)のメンバーを日本に招いて子供たちのために授業を行なってもらうことができるのではないか、と語った。


(翻訳:小池美和)