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チベットの生態系を危険にさらす中国の核装備

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(2005年9月30日 Rediff.com)

インドの情報機関のひとつ「RAW」(Research Analysis Wing 研究分析局)の元諜報部員RSN・シンが「アジアの戦略と軍事の展望」を出版した。その著書によると、中国は核ミサイル勢力の四分の一をチベットに展開し、地域の生態系を脅かしているという。

「アジアの戦略と軍事の展望」によれば、中国は少なくとも24の弾道ミサイルを配備しており、さらに、インドに対する戦略的脅威として、チベットに大陸弾道核ミサイルも配備しているという。核ミサイル発射基地は、テルリンカ(ツァイダム盆地の217km南東)にあるという。また、中国はチベットで軍基盤の「広範囲に及ぶ」展開を始め、伝えられるところではゴルムドからラサに至るまで14の空軍基地とパイプラインを造ったという。

チベットは南アジア及び東南アジアの主要な水源地であり、アジア地域を流れる大部分の川の上流でもある。チベットにおける核装備や核汚染物質で上流の川が汚染された場合、生じる影響はインド、パキスタン、バングラデッシュなどの国にとって致命的なものとなるだろうと「アジアの戦略と軍事の展望」は警鐘を発している。

インドの「防衛研究所」(the Institute of Security Studies)の所長ジェン(Retd)V Pマリク氏は、ニューデリーの「オブザーバー・リサーチ財団」で行われた「アジアの戦略と軍事の展望」出版記念で、「この本を読んで、インド国民は国の戦略について認識を高め、考えを改めるだろう」と述べた。